女性芸能人は女性に嫌われると非常に叩かれやすいというイメージがある。そのイメージが完全に定着したのが裕木奈江。

女優としてブレークしながら強烈なバッシングに遭い、知らず知らずのうちに日本の芸能界から姿を消した彼女。なぜそこまで激しいバッシングをされたのだろうか?

「北の国から」でブレークした裕木奈江


裕木奈江は国民的ドラマ「北の国から92巣立ち」で純の恋人役として登場。純(吉岡秀隆)の子を身籠るという役柄であり、主人公の五郎(田中邦衛)がかぼちゃを持って叔父(菅原文太)へ謝りに行った時に菅原文太に「誠意ってなにかね」と言われるシーンは名場面のひとつとして挙げられている。

不倫OLを演じた裕木奈江 バッシングの的に


裕木の人気が頂点に達したといえのは「北の国から92巣立ち」の翌年に出演した「ポケベルが鳴らなくて」だ。
主人公である男性(緒形拳)の娘の友人でありながら、彼と不倫関係になるという役柄。この役柄は明らかな恨まれ役であり、人気が上がった一方で「裕木奈江が気に食わない」というバッシング記事が頻繁に載るようになった。

「ポケベルが鳴らなくて」以降も裕木へのバッシングは収まらず、「女性が嫌う女性」の代名詞に。このイメージが悪影響になったのか、その後裕木が出演したドラマは軒並み低視聴率に。

結局、メディアから徐々に姿を消してゆき、1999年に結婚を発表しアメリカへと移住したのだった。

裕木奈江 バッシングの理由は


裕木奈江のバッシングに関しては様々な理由がある。
まずは役柄のぶりっ子イメージが付いた中、裕木の話し方やしぐさ、話す内容が「女性が嫌う女性」そのままだったということ。「生理的に受け付けない」という女性の声も数多く聞かれた。
その他にも噂レベルの話として、裕木は撮影の遅刻早退、ドタキャンが多かったから、著名プロデューサーの肉体関係を断ったからなどといったものも囁かれている。

さて、1999年にアメリカ移住した裕木は2009年に離婚し、現在はスイスに在住。
今では女優活動の傍らカメラを片手に世界中を飛び回り撮った写真はFlickrで公開をしている。
日本の芸能界に戻ってくることはないだろうが、ファンとしてはたまにはその姿を見たいものだ。

(篁五郎)
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