今年1月、かねてから熱愛が伝えられていた歌手rain(ピ)と女優のキム・テヒがついに結婚した。

rain(ピ)は抜群の歌唱力を誇る実力派歌手で、アジア各国でCDをリリースしライブを開催、俳優としても活躍している。
今年1月には約3年振りの新曲「最高のプレゼント(The Best Present)」をリリースし、カムバック。そして4月27日からは、日本3都市でファンミーティングを開催することが発表された。

『天国の階段』で人気韓流スターの仲間入り


rain(ピ)は、「第59回グラミー賞」に個人的に招待されたことが話題になったが、妻のキム・テヒも同行、新婚のラブラブぶりが伝えられている。
キム・テヒは、日本でいえば東大クラスのソウル大学出身の才媛だ。そして、どこか北川景子似の美人女優で「美容整形でなりたい顔(高須クリニック集計)」に選ばれたことも。

キム・テヒの出演ドラマで、日本でもよく知られているのは『天国の階段』『アイリス』、西島秀俊とW主演した『僕とスターの99日』など。なかでも、キム・テヒの認知度が一気にアップしたのは、韓国で視聴率40%以上の人気ドラマで、日本でも民放各局、BS、WOWOWでオンエアされた『天国の階段』だ。


「ここまでする?」と呆れ果てるほどの意地悪役


『天国の階段』のヒロインは、『冬のソナタ』で大人気だったチェ・ジウ(ハン・ジョンソ役)。幼馴じみの恋人役で大手、グローバルグループの御曹司、クォン・サンウ(チャ・ソンジュ役)。
そして、ジョンソの異母妹出、子どものころからお互い惹かれ合う二人に横恋慕するライバル役がキム・テヒ(ハン・ユリ役)で、あの手この手で徹底的に邪魔をする意地悪ぶりがすごい。

ソンジュ(クォン・サンウ)が留学する際はジョンソ(チェ・ジウ)が空港に見送りに行けないよう部屋に閉じ込めたり、留学から帰国したソンジュと再会させまいとジョンソを車でひいたあげく、顔がわからなくなった遺体とすり替えて死んだことにしたり、陰湿で計画的な意地悪さが規格外。
目をむき出し口をひん曲げ、嫉妬の炎を燃やすキム・テヒ(ハン・ユリ)の顔は般若のようですごみがあった。

韓国ドラマの定番を盛り込んだやりすぎが面白い


この「天国への階段」は、韓国ドラマにありがちなおきまりパターンが次々と出てくるが、とにかく型破りのやりすぎドラマだった。
韓国ドラマ定番の交通事故、記憶喪失、親の再婚、出生の秘密、腹違いの兄弟、忘れられない幼馴なじみとの一途な恋、財閥の御曹司、身分違い、複雑な家庭環境、不治の病の発覚、すれ違い、恋のライバルの意地悪などを目いっぱい盛り込み、大げさに味付けをしている。


グローバルグループが経営する大遊園地を部下をぞろぞろ連れて闊歩する御曹司のソンジュ(クォン・サンウ)。別荘がある浜辺でソンジュが足元を海水に浸りながら、白いグランドピアノを弾くタイトルバック。さらには、失明したジョンソ(チェ・ジウ)を幸せにしたいと角膜を提供するために自ら事故死を演出する義理の兄、テファ。

日本ではありえない出来事が満載で「これはないだろ」「なぜ」とつっこみたくなるが、ここまで突き抜ければあっぱれだ。あまりのセンセーショナルさに、一度見たら忘れられないドラマであるのは間違いない。

rain(ピ)とキム・テヒは、ラブラブで穏やかな新婚生活を送っているようだ。
韓国ドラマの恋愛はやはりドラマならではなのだろう。
(佐藤ジェニー)

※イメージ画像はamazonより天国の階段 DVD-BOX 1