ダウンタウンの松本人志が筋肉隆々になったのは、自分の家族を守るためだといいます。
人気芸人が、街中で素人から「握手してください!」「写真いいですか?」などとお願いされるのは、よくある話。
しかし中には、しつこく絡んで来る場合もあります。
自分自身と愛する嫁と娘の安全を守るべく、松本は体を鍛えだしたのです。

面白さと肉体的強さ……。一見、相容れないように思われる2つの要素。ですが、人気お笑い芸人として長らく生き残っていくためには、たとえ街で絡まれたとしても動じずにいられる武力も必要なのでしょう。

ウド鈴木は芸能界一怖い?


ウド鈴木も、実は武闘派なタレントの一人。
テレビでの印象は明るく飄々としていますが、事務所の先輩・関根勤は「ウドちゃんは怒らせたら芸能界一怖い」と発言しています。


また、非常に肚の座った人物らしく、こんなエピソードがあります。
それはとある番組で行われた「たまたま立ち寄ったバーがぼったくりバーだったら?」というドッキリ企画でのこと。

何も知らずにバーへ来店し、お酒を飲んで帰ろうとするウド。ところが、驚くほど高額な料金を請求されてしまいます。すると、待ってましたとばかりに、強面の男が登場。ウドに金を払えと恫喝し、さらにはビンタまで見舞います。


並大抵の男であれば、無条件降伏は必至でしょう。ところが、ウドは一歩も引かず、「こんな理不尽な金は払えない」と毅然と言い放ったのです。

ヤンキーに絡まれたウド鈴木、大立ち回りを展開


そんなウドの武名を、広く世に知らしめた出来事といえば、2002年11月1日に起こった『歌舞伎町乱闘事件』でしょう。

この日の未明、ウドは友人と新宿歌舞伎町を歩いていました。そこにやってきたのは、ヤンキー風の若者5人。ウドを発見するや否や近寄ってきて、無礼な態度でおちょくり続けたといいます。


最初は我慢して、頭を下げていたウド。けれども、若者の一人が友人に手を出した瞬間、堪忍袋の緒が切れます。
そこからは複数人を相手取り、大立ち回りを展開。学生時代に鍛え上げた柔道初段の腕を存分に発揮し、向かってくるヤンキーを次々となぎ倒したようです。

もちろん、これほどの戦闘ということもあり、ウドも無傷では済まず、額に6針縫うケガを負います。その後、ケンカをふっかけた若者と共に、暴行容疑で書類送検されてしまったのでした。


若者側にかなりの割合で非があるにも関わらず、当日のニュースでは「ウド鈴木 暴行容疑で書類送検」とされてしまったのが、何とも可哀そうなところ。
ウドの意外なほどの強さと共に、社会の理不尽を感じさせられる事件でした。
(こじへい)

※文中の画像はamazonよりウドちゃんの旅してゴメン