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ニュースになったあの古写真について教わってきた

アポなし取材に快く応じてくださった日本カメラ博物館理事の谷野さん。カメラのこととなると顔がほころぶところが印象的でした。

 壬生藩士の子孫の家で、大久保利通や木戸孝允の未公開の写真が発見されたということで、1月23日はメディア各社が一斉に「お宝発見」的な記事を書いていた。(関連記事)

 以前、田舎の旧家にお邪魔した時に、江戸時代のものと思われる地図等と一緒に古い写真が飾ってあるのを見て、「個人宅にはまだお宝がたくさん眠っているに違いない。ただ、鑑定や流通システムが認知されていないから埋没しているのだ」と思ったことがあった。骨董やマニア向けグッズなどは専門店に持っていけば価値がわかりそうだが、古い写真となると誰にどう鑑定してもらっていいのかがわからない、というのが実情だろう。

 個人的に古い写真を見るのが大好きなので、歴史的価値の高い写真が、この日本のあちこちにただ眠っていると思うと惜しい。どうにか発見し、世に送り出すことができる新たな情報を提供できればいいのに……。
 
 ということで、今回は「日本カメラ財団」が運営する「日本カメラ博物館」を訪ね、「古写真」についていろいろ教わってきた。突然うかがった私に親切にいろいろ教えてくださったのは、「開運!何でも鑑定団」で「カメラ・古写真」の鑑定を担当されており、今回の壬生の写真の鑑定も担当した「日本カメラ博物館」理事の谷野啓さんである。

――まず今回の壬生で発見された写真からお伺いしたいのですが。
「ああ、あれはもう、本当にすごいお宝なんですよ。記事には“ヒゲのない大久保利通の顔は貴重”なんて書かれてましたが、本当にすごいのは、“ティンタイプ”と呼ばれるスズに焼き付ける手法でプリントした日本人の写真が出てきたこと。ティンタイプは日本には普及しなかったもので、これまで日本人が写っているものは勝海舟を写したものを含め3枚位しか発見されていない。それが今回、一度に6枚も出てきた。これは本当にすごいことなのに、いくらクチをすっぱくして言ってもあまり書いてもらえなかった(泣)」

――すみません、素人なのでティンタイプのすごさはやっぱりわからないのですが、やはり普通の写真とは違うのでしょうか。
「日本で普及したのはガラスの原板を使うカメラで、ティンタイプはそれとは雰囲気や味わいが違います。どう違うかは、この2月7日から『栃木県壬生町歴史民俗資料館』で行われる『壬生のサムライ太平洋を渡る」展で確認できますから、良かったら足を運んで見てください」

――今回のようなお宝写真、実はまだまだ国内に残っていると思っているのですが。
「私もそう思います。まだまだきっとたくさんありますよ。個人的には西郷隆盛が写っている写真が見つかったりしたらそりゃあすごいだろうな、と期待しています。彼を写した写真は一枚も残っていなくて、肖像画や上野の銅像も彼本人をモデルにして作られたものではないですからね」

――うちにも古い写真はあるのですが、どこに持っていけば鑑定してもらえるのかなど情報がなくて結局アルバムの中に眠らせています。
「確かに、古い写真を鑑定してくれるようなところはあまりないですからね。我々の日本カメラ博物館でも、歴史的価値の高い写真などは常にお待ちしている状態です。これは、と思うものをお持ちの方は持参いただければと思います」
とはいえ、何でもかんでも持っていってはご迷惑なので、続いて家にある古写真が“価値があるものかどうか?”を簡単に見極められる方法を伝授してもらった。続きは明日!
(エキサイトニュース編集部 みと)

2004年1月28日 00時00分

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