商店街のレストランやお寿司やさん、お蕎麦やさん、喫茶店の店先で、誰でも目にした事がある食品サンプル。実はこのユニークな販促ツールは日本オリジナルの文化で、外国人にもおみやげ品として人気があるそう。
ところで、この食品サンプルを自分で作れてしまう体験できるスポットがあるのをご存知だろうか。それは岐阜県の郡上八幡にある「さんぷる工房」。なぜ、郡上八幡なのかというと、実はこの地が食品サンプルの父とも言える岩崎滝三氏の出身地であり、食品サンプルは地場産業だからなのだ。
さんぷる工房の代表、兼山勝治さんは岩崎滝三氏が設立した食品サンプルの製造メーカー、イワサキに13年務め技術を取得した後に独立。食品サンプルは受注生産で、常に一定の注文があるわけではないので、観光地という地の利を生かして観光施設の要素を取り入れ体験できる施設を作ってしまったそうだ。手作り体験ができるのはてんぷら。エビ、かぼちゃ、なす、など8種類から3品選べてお値段は1000円。しかし、これが好評で、今では体験目当てのお客さんのほうが、本来の食品サンプル受注よりも多くなってしまったそうだ。
体験者の写真を見ると皆さんかなり楽しそう。そこで、ふと自分だけのオリジナルものが作れるのだろうかと思い、兼山さんに聞いてみると「できますよ」と嬉しいお答え。そう、食品サンプルはすべてが受注生産。ちゃんと代金をお支払いすれば何でも作ってくれるのだ。吉野家の牛丼が町から消えたとき、食べられないのならせめて見るだけでもとお客さんから「吉野家の牛丼を作ってくれ」という注文もあったとか。基本的には食器はお客さん側が用意してもらっているが、この時は兼山さんが吉野家のものに似たどんぶりを探してきて本物そっくりの吉野家の牛丼を再現したとのこと。
ちなみに、お値段のほうだが、大まかな目安としては本物の料理の10倍から15倍で考えていただければ、とのこと。写真などが見本になるものがあれば、どんなものでも作れるのだそうだ。…



