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長野の「スズ虫おじさん」に里親希望者殺到!

実際にはこんな感じの“差し上げます看板”が、掲げられていたそうです(マネして書いて、写真にしてみた)。

「スズ虫差し上げます」―そんな看板を軒先に立て、スズ虫の幼虫のもらい手を募っている男性がいると、今月21日、「信濃毎日新聞」が報じた。
長野県上水内郡の荒井貞治さん(67)は7年前からスズ虫を飼っているが、現在は高さ30センチ、幅50センチのケース9箱に、幼虫が「数万匹」もいるという。
す、数万匹!? 想像を絶する数だが、なぜそんな事態になってしまったのか。記事を頼りに、新井さんを電話で直撃した。

「もともとは知人からオス・メス各10匹をもらったところから始まったんです。それが、翌年からどんどん交配してどんどん増えて……」
「どんどん増える」にもほどがあると思うが、スズ虫は一般に、1匹から1年に150〜200匹も生まれるのだとか。
さらに、スズ虫の場合、交配させないで5年ほど経つと、近親ばかりでメスだけになるそうで、遠方からもらってきたり、交換したりして、増やしてきたのだそうだ。

卵は「楊枝の先くらい? 2〜3ミリ程度のタテ長の白いもの」というが、それがかたまってビッシリとケースの隅などに産み付けられる。
「ケースに松かさ(松ぼっくり)入れとくと、間にギッシリ入って、居所にするんですよ。いろんな木を中に入れて、休んだり運動できるようにしてあげてます。ケースの中、幼虫で真っ白ですよ(笑)」
楽しそうに語る荒井さんだが、松ぼっくりにギッシリのスズ虫、想像するとかなりコワイです……。

ところで、数匹なら美しい音色のスズ虫も、数万匹となると話は別。
「もう、音色聞くなんてもんじゃないよ。共鳴しあって、騒音になっちゃうから。もらってもらわないと困るんですよ」
そんなわけで、毎年段ボール製の「スズ虫差し上げます」の看板を立て、もらい手を募ってきた荒井さん。近所はすでにみんな「里親」というが、今年はたまたま信濃毎日新聞の記者が通りかかり、記事として取り上げられたそうだ。その後、もらい手はありましたか?と聞くと……。
「新聞の夕刊に載った夜から、もう電話が鳴りっぱなしで。行列のできるなんとかみたいですよ。ビックリしてます」

私が取材したのは24日、新聞掲載の3日後だったわけだが、すでに譲った人はなんと約30人! 子どもの情操教育のために欲しいという人や、旅館をやっていて「お客さんにあげたり、部屋に置きたい」という人もいて、千匹単位で持っていったという。
これだけ欲しいという人がいるなら、商売にすればいいのに、と余計なお世話で言ってみると、
「もともと可愛くて飼ってるだけだから、こんなの商売にしたってしょーがない(笑)。もらってくれる人がいるなら、喜んで譲りますよ」。

この幼虫が美しい音色で鳴くのは8月半ば。お盆には、涼しげな音色を聞かせてくれるそうだ。
(田幸和歌子)

2005年7月27日 00時00分

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