巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

0

「抱擁売ります」 温かみをネットオークションで

ニュージーランドのネットオークション「Trade Me」

ニュージーランドのネットオークションサイト「Trade Me」に珍品が出品された。その名も「ハミッシュの抱擁」。実は、これ、29歳の男性、ハミッシュ・ミドルト氏が「男女問いません。性的な目的ではなく、人間の温かみを与えるために、あなたを最大60秒間抱きしめます」と売りに出したものなのだ。

なぜ、「抱擁」なのか? 

ハミッシュ氏は若者支援ワーカーとして、うつ病や自殺行為に走る子どもたちの心のケアに取り組んでいる。今回、「抱擁」をオークションに売り出した理由について、ハミッシュ氏はこう述べている。「子供たちに『抱擁』を売るのが目的ではありません。最近は、子どもたちを抱きしめない親や学校の先生が増えています。その一方で、誰かに抱きしめられたいと思っている子どもがたくさんいます。そのことを一人でも多くの人に気づいてもらうために、『抱擁』を出品しようと考えたのです」。

競りは1ドル50セント(約120円)から始まったが、多い時で1日100人以上がアクセスし、別のサイトでは競りの動向が実況される反響ぶり。こうして、多くのオークション愛好家が見守る中、5日後の最終日に、405ドル(約33,000円)の高値で競り落とされた。

さて、「抱擁」の買い手となったのは、「ハグ(抱擁)のある温かい家庭で育ち、ハグが何よりも好き」という31歳の既婚男性で、奥さんと一緒にハミッシュ氏の抱擁を体験した。「抱擁はすばらしい。ぜひ、多くの人たちに抱擁の大事さを知ってもらいたい」と、男性は「ハミッシュの抱擁」に大満足の様子だった。ちなみに、このオークションの入札額はすべて、クライストチャーチ病院の小児病棟へ寄付された。

日本にいた頃は、ニュージーランドのような自然豊かな国で育つ子供たちは、なんて恵まれているのだろうと思っていた。家族のコミュニケーションもオープンだと聞いていたし。けれども実際は、ニュージーランドの若者(15歳〜24歳)の自殺率は世界の中でも非常に高く、この国の社会問題にもなっている。

自分の将来を悲観し、誰にも相談できずに、最悪の選択をする若者たち。誰かがぎゅっと抱きしめて、まっすぐに悩みを聞いてあげていれば、別の選択肢がうまれたはず。「ハミッシュの抱擁」は、まさに、そういった現実への警笛ともいえるだろう。(畑中美紀)

他にもこんなコネタがあります

2005年10月23日 00時00分

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品