2006年2月18日
(上)東京のキャバクラ嬢29人を重ねた肖像(下)山形県出羽三山の修験者(山伏)58人を重ねた肖像
原宿に集まる少女、東京のキャバクラ嬢、出羽三山の山伏……。日本に暮らす様々な人の肖像を均等に重ねて焼きつけると浮かび上がるひとつの顔、ひとつの「個」。そんな様々な「個」を撮り続ける『our faceプロジェクト』という活動がある。
このプロジェクトは、写真家の北野謙氏が1999年にスタート。以来、全国各地の人々を撮り続け、その土地・その職業に見える人々の肖像を一枚の写真に仕上げてきたそう。一見、平均顔にも見えなくない写真だが、そこには北野氏の熱い思いが込められているとか。ということで早速、北野さんにお話を聞いてみました。
『our face』とは読んで字の如く「私達の顔」。様々な土地で肖像を撮り、そのネガを重ね合わせることにより一枚の写真に焼き付ける。重ねる人数が10人だろうが20人だろうが、それは彼の写真であり、彼女の写真である、すなわち「私達の顔」。このプロジェクトは、様々な立場の人の存在を一切の大小や上下を付けずに捉えるための活動だそうです。出来上がる一枚の写真には、輪郭が溶け、年齢や表情さえも曖昧な「私達の顔」が浮かび上がります。
このプロジェクトから『our face』という一冊の写真集が生まれ、そこには日本に暮らす様々な人々3141人を重ねた肖像が収められている。最初は、どんな顔になるの? という興味本位で見てしまうが、ページを重ねるごとに、興味から何か新しい発見へと変化していくのが実感できる。
アイデンティティの崩壊が叫ばれる昨今、自分の居場所にすら迷ってしまう日本。しかし、この『our face』には妙な温かみがあり、存在できる場所があり、個の必要性を感じさせてくれます。
実際に写真を見たい方は、2月20日〜3月5日青山ブックセンター本店(渋谷)にて写真展が行われるそうのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。詳しくは『our face』のHPにも載っていますので、たくさんの写真と共に一度見てみてください。
(木南広明)
このプロジェクトは、写真家の北野謙氏が1999年にスタート。以来、全国各地の人々を撮り続け、その土地・その職業に見える人々の肖像を一枚の写真に仕上げてきたそう。一見、平均顔にも見えなくない写真だが、そこには北野氏の熱い思いが込められているとか。ということで早速、北野さんにお話を聞いてみました。
『our face』とは読んで字の如く「私達の顔」。様々な土地で肖像を撮り、そのネガを重ね合わせることにより一枚の写真に焼き付ける。重ねる人数が10人だろうが20人だろうが、それは彼の写真であり、彼女の写真である、すなわち「私達の顔」。このプロジェクトは、様々な立場の人の存在を一切の大小や上下を付けずに捉えるための活動だそうです。出来上がる一枚の写真には、輪郭が溶け、年齢や表情さえも曖昧な「私達の顔」が浮かび上がります。
このプロジェクトから『our face』という一冊の写真集が生まれ、そこには日本に暮らす様々な人々3141人を重ねた肖像が収められている。最初は、どんな顔になるの? という興味本位で見てしまうが、ページを重ねるごとに、興味から何か新しい発見へと変化していくのが実感できる。
アイデンティティの崩壊が叫ばれる昨今、自分の居場所にすら迷ってしまう日本。しかし、この『our face』には妙な温かみがあり、存在できる場所があり、個の必要性を感じさせてくれます。
実際に写真を見たい方は、2月20日〜3月5日青山ブックセンター本店(渋谷)にて写真展が行われるそうのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。詳しくは『our face』のHPにも載っていますので、たくさんの写真と共に一度見てみてください。
(木南広明)
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