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私たちの「ヘンな進化」自慢

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お風呂入って、化粧して、コーヒー飲んで、歯を磨いて……。この一連の行動を15分でできる人も、いるんです。

生きものというのは、よくしたもので、弱い部分があると、それを補うべく、別の何かが発達していく。

自分などの場合、「0.1」という視力にもかかわらず、日ごろは裸眼で生活しているため、「シルエットや色合いだけで、人やモノを判別すること」が、かなり得意になってしまった。
たぶん視力0.1の人たちのなかでは、サンコンさん級ではないだろうか(単にメガネをかけろということではあるけど)。

これは、身のまわりでもいろんな人に見られる現象で、たとえば、オナラの臭いがものすごく強烈な知人は、鼻がきかない。
周りでみんなが悶絶していても、すかした本人だけが涼しい顔……というのが、けっこうある。
「弱いものを補うために他が強くなる」理論からいくと、順番的には、鼻が弱いがために、オナラが臭くなったことになってしまうのが、ちょっと気がかりではあるけど。

また、ひどい方向オンチの友人は、「よく他人に道をたずねるから、おかげで、町のなかで、道に強くて説明がうまい、親切な若者を見つける技術だけは身についた」と話していた。
よくタバコを吸うコネタ担当者も、喫煙場所がどんどん減っている現状に対抗するように、「初めて行った町で、喫煙所がある場所がなぜかすぐわかる特殊能力が身についた」なんてことを言っていた。
さらに、ある友人は、朝弱く、起きるのがいつも遅いのだが、「でも、おかげで、私は朝風呂入って、化粧して、コーヒー飲んで、歯を磨いて……その全部を15分でできるよ!」
褒めていいことかどうかはわからないが、確かに早い。これはひとつの職人技だと思う。

こうした「ヘンな進化」は幼い子にもあるようで、焼き鳥の皮が大好きな友人の子(小1)は、うまく噛みきれずに、のどにつかえそうになることがあるそうだが、
「最初はハラハラしたけど、もう慣れたもので、いつも見守ってるけど、本人が冷静に対処してるんだよ」(母親談)と、口から万国旗を出す手品みたいに、器用に皮を取り出していた(もちろん危険ですので、絶対マネしないでください)。

いずれも、欠点・弱点は克服できるなら、するにこしたことはないけれど、ときには克服できないままに、おかしな方向に別の能力・才能が開花することもある。
ヘンな進化だけど、本人のなかでだけは、きっと「帳尻」が合ってるのだ。
そんなおかしな進化を、私はついいとおしいと思ってしまうのです。
(田幸和歌子)
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2007年9月26日 00時00分

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