ここ数年、世界的な日本食ブームが続いている。まあ、ときにハズレもあるものの、海外で日本食レストランを見つけるのはそう難しくない。そして最近では、料理だけではなく、なんと日本文化の代表格「温泉」まで、海外で楽しめるようになっている。
いや、もちろんこれまでも海外に温泉はあった。例えばアイスランドは温泉天国として有名だし、ペルーの世界遺産・マチュピチュ遺跡の近くにも温泉がある。でも海外の温泉は、日本のそれとはだいぶ趣がことなるものがほとんど。基本的に水着着用だし、どちらかというとプールのような雰囲気だ。
けれどオーストラリア・メルボルンの近く、モーニントン半島にある「ペニンシュラ・ホットスプリングス」はひとあじ違った。まず入り口では、日本でもおなじみの温泉マークが出迎えてくれ、懐かしさを誘う。そして中に入ると、見慣れた露天風呂がドーンと現れる。さらに竹のひさしや打たせ湯、小物や石の配置具合など、細部にいたるまで和の風情を感じさせる粋な演出がいっぱい。水着着用ということをのぞけば、まさに日本の温泉と同じ。自然のなかで心ゆくまで寛げる。
なぜにこれほどまでに日本スタイル? と不思議に思っていたら、なんでもオーナーのチャールズさんが大の温泉愛好家なのだとか。
「何度も日本にも行ったことがあるし、各地の温泉を楽しんでいるよ」
お気に入りは草津温泉という、かなりの温泉ツウなのだ。
早速私もプライベート・バスを借り切って、旅の疲れをいやすことに。地下600メートルから湧き出る50度のお湯を使った温泉は、実際には約38〜43度の手頃な熱さで、まさに日本人好み。しばらく浸かっていると、肌がツルツルしてくるのがわかって感激! 「うーん、いい湯だな」とつぶやいてみれば、思わずここが南半球であることを忘れてしまいそう……。
もちろんお風呂のほかにも、数々のマッサージやトリートメントも楽しめる。「終わったあとに体が温かくなって驚いた」とお客さんからも好評。…
