2008年4月21日
藤岡式だと本当は抹茶茶碗でいただくのです。
いまや安定した“危険度”を保つ『徹子の部屋』(コネタ既出)の裏側で、めきめきと頭角をあらわしている危険な番組があることをご存じだろうか。
NHK昼の『スタジオパークからこんにちは』だ。
ゲストは大河ドラマや朝ドラ出演者など、「番宣」色が濃いのだが、その内容はきわどく、あけてはいけない扉を開いてしまうこと、しばしば。
たとえば、藤岡弘、が出演したとき。これは先日、『とんねるずのみなさんのおかげでしたSP 〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』でもネタにされていたが、藤岡が一心不乱にコーヒーをいれるなか、番組司会者の武内陶子アナが「私たちがこうしてる間も一切耳に入っていないようです」と解説。
茶せんでコーヒーを丁寧にたてながら、「ありがとうありがとうありがとう」と呪文のように呟き、湯を1滴1滴ゆっくり落としていく様が静かに映し出された。
ところが、その直後、「時間の問題もあるでしょうから」と、お湯を一気にドバッとぶちまけた藤岡。観ているこちらが「ああ!」と思わず叫んでしまったほどの台無し感。彼の新たな魅力を発見してしまった思いだった。
また、朝ドラ『ちりとてちん』放送時、松尾貴史が出演した際は、のっけからビビリまくっていた陶子アナ。以前一緒に仕事をした際に、言葉の間違いを指摘されたそうで、そのエピソードを披露した後、彼の特技「折り顔」(折り紙で顔をつくる有名な技)をリクエスト。
そして、「この作業のスキに話しかけさせていただきます」と、攻撃を封じたうえでの反則のようなトークに打って出た。
さらに、ビビリつつも「トーコリンと呼んでください♪」などと大胆におねだりする場面もあった。
同じく、『ちりとてちん』放送時に五木ひろしが出演した際には、作品の舞台で五木の出身地である福井に関する話題はごくわずかで、特別出演した五木の愛犬「モモタロー」ちゃんがいかに可愛く賢いかが重要なテーマとなっていた。
極めつけは、和田アキ子出演時。
「番長」時代のエピソードを尋ね、本人から「私、不良はしてましたけど、番長はしたことないんですよ」と訂正されると、
「あ、じゃ、ちょっとこれは誤解が」で終了。そして、和田が子どもの鼻水を吸ってあげたなどの育児話や得意料理などに触れ、「女」で「妻」で「母」である部分に、スポットがあてられていた。
しまいには80代の視聴者からの叱咤激励のFAXを発表。
「『私は歌手』としての自覚が足りないと思います」「あえて言わせてもらう、長く歌ってほしいので」などと読み上げ、和田がオロオロしながら、「だって私、(あんまり歌わなくても)声が出るんですよ」と歌い出す場面もあった。
こんな和田アキ子、見たことありますか。
人選は番宣メインにもかかわらず、トークの内容は常に「個」。それも、他の番組では見たことのない、無防備で開放的で、深すぎる「個」なのだ。
おそらくリサーチがかなりしっかりしていて、膨大な資料の中からいちばん気になる部分にスポットを当てているのだろうけど……。
よく知ってる芸能人の、全然知らない珍妙な部分だけが輝く、特殊すぎる素敵な番組です。
(田幸和歌子)
NHK昼の『スタジオパークからこんにちは』だ。
ゲストは大河ドラマや朝ドラ出演者など、「番宣」色が濃いのだが、その内容はきわどく、あけてはいけない扉を開いてしまうこと、しばしば。
たとえば、藤岡弘、が出演したとき。これは先日、『とんねるずのみなさんのおかげでしたSP 〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』でもネタにされていたが、藤岡が一心不乱にコーヒーをいれるなか、番組司会者の武内陶子アナが「私たちがこうしてる間も一切耳に入っていないようです」と解説。
茶せんでコーヒーを丁寧にたてながら、「ありがとうありがとうありがとう」と呪文のように呟き、湯を1滴1滴ゆっくり落としていく様が静かに映し出された。
ところが、その直後、「時間の問題もあるでしょうから」と、お湯を一気にドバッとぶちまけた藤岡。観ているこちらが「ああ!」と思わず叫んでしまったほどの台無し感。彼の新たな魅力を発見してしまった思いだった。
また、朝ドラ『ちりとてちん』放送時、松尾貴史が出演した際は、のっけからビビリまくっていた陶子アナ。以前一緒に仕事をした際に、言葉の間違いを指摘されたそうで、そのエピソードを披露した後、彼の特技「折り顔」(折り紙で顔をつくる有名な技)をリクエスト。
そして、「この作業のスキに話しかけさせていただきます」と、攻撃を封じたうえでの反則のようなトークに打って出た。
さらに、ビビリつつも「トーコリンと呼んでください♪」などと大胆におねだりする場面もあった。
同じく、『ちりとてちん』放送時に五木ひろしが出演した際には、作品の舞台で五木の出身地である福井に関する話題はごくわずかで、特別出演した五木の愛犬「モモタロー」ちゃんがいかに可愛く賢いかが重要なテーマとなっていた。
極めつけは、和田アキ子出演時。
「番長」時代のエピソードを尋ね、本人から「私、不良はしてましたけど、番長はしたことないんですよ」と訂正されると、
「あ、じゃ、ちょっとこれは誤解が」で終了。そして、和田が子どもの鼻水を吸ってあげたなどの育児話や得意料理などに触れ、「女」で「妻」で「母」である部分に、スポットがあてられていた。
しまいには80代の視聴者からの叱咤激励のFAXを発表。
「『私は歌手』としての自覚が足りないと思います」「あえて言わせてもらう、長く歌ってほしいので」などと読み上げ、和田がオロオロしながら、「だって私、(あんまり歌わなくても)声が出るんですよ」と歌い出す場面もあった。
こんな和田アキ子、見たことありますか。
人選は番宣メインにもかかわらず、トークの内容は常に「個」。それも、他の番組では見たことのない、無防備で開放的で、深すぎる「個」なのだ。
おそらくリサーチがかなりしっかりしていて、膨大な資料の中からいちばん気になる部分にスポットを当てているのだろうけど……。
よく知ってる芸能人の、全然知らない珍妙な部分だけが輝く、特殊すぎる素敵な番組です。
(田幸和歌子)
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