去る5月13日、都内で、現代の家族・夫婦にとっての「ちょうどいい」の実態を研究する機関「ちょうどいいラボ」の設立・研究発表会が開かれた。
「ちょうどいいラボ」は、家族や夫婦お互いにとっての「ちょうどいい」車づくりを実現する目的で、ホンダこと本田技研工業株式会社が設立した研究機関。同ラボの研究員を務めているのは、家族社会学研究者の山田昌弘教授(中央大学文学部)と、流通ジャーナリスト兼購買促進コンサルタントの金子哲雄氏。
この研究発表でとても興味深かったのは、団塊世代の男女516人、団塊Jr.世代の男女516人の計1032人を対象に実施した「夫婦の行動と意識の実態」に関するアンケート調査。「団塊世代が結婚当初にどうだったか」と「団塊Jr.世代が今どう思っているか」を比較することによって、現代における新しい夫婦像が明らかにされている。
このアンケート調査によると、共働きなどによる役割分業の男女区分の流動化、ライフスタイル・価値観の多様化を背景に、現代の夫婦像・理想の夫婦関係が、一方、特に夫の意見が通っていた夫主導型から、モノを購入する際にも2人で話し合って決める夫婦対等型の「すり合わせ夫婦」へとそのカタチが変化していっているというのだ。
例えば車を購入する際に、「夫婦2人で話し合いをもった割合」は、団塊世代の結婚当初では52.6%と半数を超える程度であったものが、団塊Jr.世代では80.5%へと数値は大きく上昇した。また、「車を購入する際、夫の意見が通った割合」は、団塊世代の結婚当初では70.8%であったものが、団塊Jr.世代では48.0%と半数にも満たない数値に。
さらに、「理想の夫婦像」の調査では、団塊世代の結婚当初は「夫が中心で妻がついて行く夫婦」と回答した人は50%(団塊Jr.世代は19.8%!)なのに対し、団塊Jr.世代は「夫と妻が対等で話し合って決める夫婦」と回答した人が69.6%(団塊世代の結婚当初は41.7%)にも上った。…
