そういや、マツコ・デラックスがこんな事を言ってたっけ……。
「結婚適齢期は上がった現代だけど、女性の体は変わってないのよ」
確かに。だからこそというわけではないが、新しい命を授かった母親の体は貴重に思えてしまいます。いや、昔から大事な存在なのですが。いたわるのは言うまでもない。
そこで、このサービスに注目。日本交通が妊婦さん(同社の営業区域内限定)に向け提供する送迎サービス「陣痛タクシー」が、密かな話題を呼んでいるようです。
では、そのサービス内容について。まず、事前に「お迎え場所(自宅や帰省先など)」、「掛かりつけ医院」、「出産予定日」を登録します。そして、妊婦さんに陣痛が起こったとしましょう。
そこからは、事前の登録情報が生きてくる。全てを察した運転手さんが女性を病院まで送り届けてくれます。もちろん、道案内は全く不要。だって、会話どころの状況じゃないですからね……。
「一般的なタクシー会社に配車依頼をすると、陣痛時のタクシー利用はお断りをされるケースが多いです。
このサービス、メリットがいくつもあると思うのです。まず、専用回線を用意したことで、緊急時でも即座に連絡をとることができる。もちろん、妊婦さんへ優先的に配車してくれます。
また派遣される全乗務員が、助産師さんによる講習(「妊産婦搬送時の注意事項と対応」)を受けているという点もうれしい。「安全・迅速に送迎する」、「『妊婦さんを励ます』などのコミュニケーションをとる」、「万が一の際は、乗務員が掛かりつけ医院に連絡して医師の指示を仰ぐ」といった項目を心がけてくれるそうですよ。
しかも、陣痛が起こった時だけじゃない。検診や産後の通院等における利用も可能なサービスになっています。
そんな「陣痛タクシー」には、多くの反響が寄せられました。「いざという時に安心」、「救急車だと近所迷惑が心配だが、陣痛タクシーにはそういった気遣いがいらない」などなど……。
「また、このサービスによって陣痛による救急車の出動(都内)が激減したそうです。救急車を必要としている他の方へ出動しやすくなり、東京消防庁から感謝状をいただきました」(担当者)
救急車出動が激減したということは、「陣痛タクシー」利用者が激増しているという証でもある。
とにかく、システム全てが妊婦さんに優しいじゃないですか。運転手さんは勉強済みだし、体調や行き先を察してくれるし、いつでも迎えに来てくれるし。
スムーズに事が進み、元気な赤ちゃんを授かる光景が目に浮かびます!
(寺西ジャジューカ)