飲食店の上に住む知人から、ゴキブリに悩み、口コミなどで調べた末に巡り合ったスゴイ方法があると聞いた。
定期のダスキン「ゴキブリ駆除サービス」だ。


定期的に訪問してもらうダスキンならではのスタイル。薬剤を散布するのではなく、「薬剤をボンドみたいに部屋の隅などにポンポン貼付するだけ」と言う。

初回料金は14580円(税抜13500円/90平方メートル未満)だが、その後は毎月4860円(税込4500円/90平方メートル未満)で、「駆除剤など何を使っても出続けたゴキブリの姿を全く見なくなった」そうだ。
しかも、「貼付する薬剤は臭いもなく、小さく目立たない」「ごくたまにベランダで弱っているゴキブリを見たことはあるけど、部屋で死んでいるのは一回も見たことがない」と聞くと、強力な結界を張り巡らしているようなイメージを持つけど……。
これって、すごく強力なオリジナル薬剤を使っているってこと?
ダスキンに問い合わせをすると、開発担当者が回答してくれた。

「ダスキンのゴキブリ駆除サービスで使用している薬剤は、オリジナルではありません。
業者向けのものですが、厚生労働省に承認された医薬品・医薬部外品を使用しており、人体への影響を考慮した薬剤を安全に配慮した方法で使用しております。安全性が高いため、効果はむしろゆるやかなんですよ」

ダスキンではゴキブリ駆除サービスを30年ほど前から行っているが、「ベイトシステム」といって、ゴキブリの生息率の高いエリアに少量のベイト剤(ゴキブリが好んで食べるエサ状の駆除剤)を設置する方法を開始したのは2000年からだそう。

オリジナルの駆除剤でないなら、なぜそんなにも効果があるのか。
開発担当者は、バックボーンとして、1988年より提携しているアメリカ最大の害虫駆除業者「ターミニックス」の駆除方法や考え方・ノウハウがあると説明してくれた。
「3本柱にしているのは『安全でないといけない』『効果的でないといけない』『国の認可を受けた薬でないといけない』ということ。薬剤も、アメリカで長年使用されて安全性が確認されているものを用いて、『最小限の薬で高い効果』を目指しているんです」

そのため、まず行うのは、「薬を使わないでできること」だ。

たとえば、初回には掃除機で成虫・害虫・死骸やフン・卵まで掃除機で吸い取る作業を行う。そうすることで、使用する薬剤の量を減らせるのが大きな利点だ。
その後、ゴキブリの隠れる場所や通りそうな場所に「ベイト剤」を設置し、さらにゴキブリの生息状況の確認のための「調査トラップ」も設置する。薬剤を散布するタイプと異なり、食器の片づけや洗浄などが不要だというのも便利だ。

「また、生ごみの処理方法や、フタ付きのゴミ箱の選び方、ゴキブリが通りやすい場所の閉鎖など、見直しやアドバイスも行い、『ゴキブリがいない環境づくり』をお客様と一緒に総合的に行っています」

特別な薬を使うわけではないのに、効果が高いと言われる理由は、そうした生活習慣の見直しを定期訪問で行うからなのかも。

ちなみに、ゴキブリの姿も、死骸も全く見ないという声があるが、それはなぜ?
「ゴキブリは普段は、人目を避けて暮らしています。
市販の駆除剤を使うと暴れて出てくるイメージがありますが、それは散布する薬が神経を刺激する働きがあるからなんです。でも、ベイト剤の場合は食べて即死じゃなく、効果がゆるやかですので、食べてから出ていき、普段の巣に戻って死んでいるのではないかと思います」
確かに、ゴキブリの怖さって、一発で仕留められず、暴れるところで倍増する。姿を見なくて良いのは、一番ありがたいが……。
「実際、『ゴキブリの姿を見たくない』という声は多いですね。『ゴキブリは今いないけど、来てください』とか『訪問回数を増やしてください』というお客様もいらっしゃいます」

注文数が年々増えているという、このサービス。気になる人は、まずは、「ひゃくばんひゃくばん(ダスキンコールセンター 0120-100100)」で見積もり・無料調査依頼をしてみては?
(田幸和歌子)