ライターという職業柄、いろいろな現場へ取材に行くが、先日、なかなか衝撃的な記者会見に出くわした。社長みずからが過去の自分の薄毛写真を掲げ、「見比べてください!」といわんばかりに、記者に向かって大きく頭を下げたのだ。


写真は、韓国発の頭皮・皮膚・美肌用化粧品「ビタブリッドC」の日本上陸を記念した記者発表会でのヒトコマ。ビタミンCならぬ、「ビタブリッドC」とは、ビタミンCとミネラル(亜鉛)を独自のバイオ融合技術によりハイブリッドさせた新物質。同技術は、韓国・梨花女子大学のチェ・ジンホ教授によって開発されたもので、過去には科学雑誌「ネイチャー」のハイライトとして紹介されたこともあるという。

そもそもビタミンCと聞くと、なんとなく美容や健康によさそうなイメージがあるが、具体的にはどんな効果があるのだろうか? 当日は国際美容医療職能検定協会理事長の中村歩さんによる「ビタミンC勉強会」も開催。ビタミンCの基礎知識や美容医療の最新トレンドについて教えてくれた。

「ビタミンCは、“万能ビタミン”といわれるほど、生体の活動において重要な役割を果たします」と中村さん。

ビタミンCは強い抗酸化作用をもち、免疫力向上や疲労回復、美白や美肌をつくる効果などが期待できるといわれる。最近では、美容のみならず、医療分野でも注目されており、歯周病治療やガン予防のために、高濃度ビタミンC点滴が使われることもあるそうだ。

さらに薄毛治療の現場でもビタミンCは注目株だという。なぜ、毛髪に良いのだろうか?
「毛髪の成長を支えているのは頭皮です。毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーとして、毛母細胞が分裂を繰り返すことで、髪の毛は作り出されています。そのため毛細血管自体が老化すると、十分に栄養が行きわたらない環境になってしまいます」
ここで役立つのが、ビタミンCのもつ丈夫な皮膚や血管を作る働き。
実際に、育毛メソセラピーやハーグ療法といった薄毛治療では、頭皮に直接ビタミンを注入する施術もなされているそうだ。

「ビタミンCは副作用が少なく、男女を問わず使えるのがメリットです。脱毛症用の薬の中には男性しか使えないものもありますが、最近は女性でも薄毛で悩む人が増えています」

「ビタブリッドC」は、従来、皮膚への浸透が難しいとされていたビタミンCを、安定的かつ継続的に浸透させられるのが特徴だという。日本では、頭皮用の「ビタブリッドCヘアー」、全身の皮膚に使える「ビタブリッドCスキン」、フェイス用の「ビタブリッドCフェイス」の3ラインを展開中だ。

使用感には当然個人差があると思うが、少なくとも写真で比較する限り、2名の社長の毛髪には「ビタブリッドCヘアー」が、かなり役に立ったようである。韓国では発売5カ月で約100万本を売り上げたという同シリーズ。
日本でも韓国同様のヒットアイテムとなるのか? 今後に注目したい。
(古屋江美子)