昔から、好きな“サウンド”が3種類あります。「台所から響く包丁の音」と「試験中の静かな教室に響く鉛筆の音」と「卓球の試合中に響く規則正しいピンポン球の音」。
癒やされるし、どれも大好物でして。
ただ3番目のピンポン音、卓球場に行かないと聴こえないですよね。それか、温泉地の旅館とか。

……と思いきや、今やオフィスからも聴こえてくるらしい。えっ、卓球台をオフィスに持ち込んだんじゃないかって? それは半分ハズレであり、半分正解でもある。
プラス株式会社が2月より発売を開始したのは、オフィス用のテーブルです。
しかし、これを2台合わせると卓球台にもなる。その名も『ピンポンワークテーブル』(税抜202,778円/2台セット)が登場しましたよ!
卓球台に早変わりするオフィステーブル 社内の“仕事の質”が高まる? 
仕事の合間の本格的な卓球で、他部署とコミュニケーションを図りたい。

この茶目っ気たっぷりのオフィス器具をリリースした理由として、以下のような発想の流れがあったらしい。
オフィスワーカーのミッションとして新しい広がりを求められ、今までの経験や知識にとらわれない新しいつながりや方法が必要になっている。

そのためにいろいろな部署の人が集まる場と、そこでのコミュニケーションが必要になる。例えば、社員食堂、カフェテリア、レストスペース。

そこにレクリエーション(気晴らし)要素を追加したら、フランクなコミュニケーションが生まれるのでは……と仮定。


卓球は台さえあれば、室内で手軽にできるスポーツ。その台を卓球しない時、フリーアドレスのワークテーブルとして使えれば一石二鳥。
「ということで、卓球台とワークテーブルをつなげました」(担当者)
なるほど。卓球を通じて他部署のスタッフとコミュニケーションが図れれば、仕事面で新たな展開が望めるのではないか? という“正義”が、このテーブルにありました。
卓球台に早変わりするオフィステーブル 社内の“仕事の質”が高まる? 
これが……

卓球台に早変わりするオフィステーブル 社内の“仕事の質”が高まる? 
こうなる。

しかしこれって、単にそこらのテーブルを使えば事足りちゃうんじゃないでしょうか……?
「通常のテーブルでは、卓球の醍醐味(ラリー、球がつながる)や楽しさが、サイズ・高さの面でスポイルされてしまいます。ですから、テーブルは正式の卓球サイズ(2台並べてW1525×D2740×H760mm)にしました。
またオフィスでは、通常のテーブルにネットを張るのが難しいかと思います。裏を返せば、卓球ができるテーブルを購入したのだから『オフィスで卓球してもいい』とお墨付きをもらったようなものですよね(笑)」(担当者)

なるほど! ただ「お墨付きをもらう」のなら、本物の卓球台を持ち込んじゃダメなんですかね……?
「通常の卓球台は折りたたみ式で脚に補強材が入っており、脚がテーブル下に入りません。一方、『ピンポンワークテーブル』は4本脚を傾斜させ(スラントシェイプ)、足元を広くとれます。また通常の卓球台はオフィスで必要となる配線が考慮されていませんから、PC等の使用に難があります。それを解消するため『ピンポンワークテーブル』では配線用の4オプションを用意し、また荷物・バッグを置く棚を設けました」(担当者)
卓球台に早変わりするオフィステーブル 社内の“仕事の質”が高まる? 
合わせたデスク2台の中央に配線孔が。

卓球台に早変わりするオフィステーブル 社内の“仕事の質”が高まる? 
別売りの配線ネット・配線ダクトがあれば、完璧。卓球時、足が取られることもないだろう。

もちろん、デザイン面も考慮済み。例えば天板は、卓球台だと青一色で脚もスチールがむき出しになっており、オフィスインテリアとしては少々無骨だ。
『ピンポンワークテーブル』では天板下にピンポン球をモチーフにした棚板を追加したり、オフィス空間にフィットするデザインを目指してみせた。

そんな『ピンポンワークテーブル』へは、反響も続々と寄せられているという。やはり、ユーモアに理解のある企業による購入が多いようです。
「実際に購入していただいた企業様からは、『単なる卓球台ではなく、“打ち合わせができるテーブル”という要素が購入の決め手』だと伺いました。またお客様がいらっしゃる会議室に設置し、“社風のアピール”として活用される企業様もいらっしゃいました」(担当者)

でもですよ? 卓球によるコミュニケーションが“仕事の質”を高めるならば、それは「社風」や「ユーモア」というワードには収まりきれません。実用性を見据えたからこその、“ワークテーブル+卓球台”なわけです。

(寺西ジャジューカ)