この記事を読んでいる男性の皆さんは「トランクス派」でしょうか、「ブリーフ派」でしょうか、それとも「ボクサー派」なんでしょうか?
実は、これらの選択肢に加えていただきたい下着があるんです。
それは「甲冑派」!

昨年の12月13日にログイン株式会社から、『甲冑パンツ 志道(しどう)』が発売されている。

このビジュアルにたまげた私は、早速ログイン(株)の野木社長にお話をお伺いしてみました。

開発のキッカケは?
「もう単純に“勝負パンツ”ということです! よく巷で“勝負パンツ”と言われていますが、どうもチャラいパンツが多いと思っていたんですね。そこで、男の勝負をするためのパンツを考えまして。今の不景気な世の中に何か新しい活力を発信したい! そのためには日本男児が頑張らなければあかん!! そう考えたとき、戦国武将しかないな、ということで『甲冑パンツ』の開発に至りました」

この甲冑パンツ、なんと生地は包帯なのだ。
ログイン(株)は以前に『包帯パンツ』という、包帯生地を使って伸縮性と通気性に富んだ下着を開発。ユナイテッドアローズや伊勢丹新宿店等で販売し、好評を得ていた。

その包帯パンツに甲冑のデザインをプリントしたのが、今回の『甲冑パンツ』。この甲冑のデザインは、野木社長の元々のお知り合いで、三陽商会やサンエーインターナショナル、「渋谷109」など多くのブランドのチーフデザイナーを務めたこともあり、日本舞踊の師範でもある大友千里さんが担当。
初めて画像だけを見たときに「本当に甲冑で作ったパンツだ!」と勘違いしてしまったのだが、それも大友さんのデザインの賜物だろう。

もう一つ苦労した点が、印刷。
包帯生地に甲冑のデザインがプリントされず、「どうしたものか」と苦戦していたところ、大友さんが連れてきたプリンターさんがその問題点をクリア! 「プリンターさんがいたから、この商品は成功しました」と、皆さんの絆の結晶で完成されたパンツなのだ。

このパンツ、実は女性の購入者が多いという。
割合で言えば男女比5:5くらいだという。最近になると女性購入者は6割くらいと、男性購入者を上回る勢い!
野木社長いわく、
「このくらいの価格の下着なら、自分ではなかなか買いませんから。プレゼント用に購入される方が多いんだと思います。女性がクリスマスやバレンタイン、あと今だったら“受験”ですよね。お子さんの受験に向けてお母さんが“勝負パンツ”として息子さん用に購入されることも多いと思います」
まさに、“勝負パンツ”!

また、デザインに惹かれて購入された方がリピーターになるケースも多い。包帯生地のなんとも言えない肌触りが病みつきになり、次回からは『包帯パンツ』を購入される方もいる。
よって、『甲冑パンツ』の販売により『包帯パンツ』の売り上げが伸びるという、思わぬ相乗効果も。

包帯というと、どうも“涼しい”というイメージが持たれがちだが、リピーターの方々の中には「包帯は冬は暖かい」ということがわかり、真冬を包帯パンツで乗り切った人もいるとのこと。
「他のパンツより暖かい」と、寒い時はいつもはいている箱根神社の神主さんもいるとか。

そして、この『甲冑パンツ』、デザインも豊富なのだ。
12月の第一弾では「井伊直政」、「徳川家康」、「森蘭丸」、「豊臣秀吉」モデルが発売。
1月末に発売される第二弾には、「武田信玄」、「真田昌幸」、「伊達政宗」、「織田信長」モデルがある。

ちなみに一番人気は、ダントツで「織田信長モデル」。紫のポイントが目を引くこのモデルは、カタログを見た時点で誰もが「オッ!」と注目するほどの人気。デザインも特筆ものだし、そこに“織田信長”の名前がついてくるのだ。人気が出ない方がおかしいだろう。
今後の開発予定商品として、第3弾「天地人」直江兼続、上杉謙信モデルが控えている。また第一弾、第二弾のショートボクサーバージョンも予定。


ちなみに価格は一律8,800円(税抜き)なのだが、デザインによって原価は全然違うという。だが、野木社長の「そんなん、ええやろ!」という心意気で、一律価格を決行。
「儲け度外視です」(野木社長)という、価格も勝負しているパンツである。

野木社長が自ら「ワガママで作っているんで」という商品なのだが、こんなワガママなら我々も大歓迎(笑)。

伊勢丹メンズ館、三越日本橋本店、東急東横店などで販売されている、この“男の勝負パンツ”。
勝負どころを控えたアナタは、是非!
(寺西ジャジューカ)