昔のアルバムや写真展で見られるようなキレイな銀塩モノクロ写真をインクジェットプリンタでプリントできないものか。そんな希望を叶えるモノクロ印画紙があるというので、早速試してみた。
今回使用したのは株式会社ピクトリコ製のモノクロ写真専用のインクジェットペーパー「月光(げっこう)」、同社製モノクロ変換ソフト「GEKKO-DI」、そしてエプソン製の顔料インク対応プリンタだ。まず、カラー画像をモノクロに変換する作業から。同ソフトは同社サイトから無料ダウンロードできるうえ、操作がとても簡単なのでお薦め。
jpg形式の画像を同ソフトで開くと、ほぼ同時にモノクロ画像に変換される。「純黒調」「冷黒調」「温黒調」「マニュアル設定」の4種類の変換モードがあり、画面で確認しながら好みのモードを選べる。その他、濃度や調子も調整でき、あとはプリントボタンを押せば完了だ。また、使用プリンタは「顔料インク対応で、複数のブラック系インクを搭載できるものがベターです」とピクトリコ。
プリントの仕上がりは、確かに銀塩写真っぽくなっている。だが、「しょせんはデジタルプリント。本物の画質には及ばないだろう」といわれるかも知れない。銀塩写真に比べれば差があるのは否めないが、「インクジェットならではの画質もあります」と同社。どういうことか。
月光シリーズには従来の銀塩写真ではできないテイストを実現するため、光沢を完全になくした「滑面無光沢紙」や「画材用紙」のような特徴の製品が用意されている。このような印画紙を使うと、写真というより絵画のような味わいの仕上がりになる。
画質の特徴によって「ブルー」「ブラック」「グリーン」「レッド」ラベルの計4種類に分かれており、価格はそれぞれA4サイズ20枚入りで2000円前後。カラーに飽きたら、モノクロ写真をプリントして、ちょっとアートな気分になるのもいいだろう。
(羽石竜示)
