デジタルの時代になって、巷では「超ワイドな合成パノラマ写真」をよく見るようになった。が、合成ではなくて正真正銘、グルッと回転して1枚の360度パノラマ写真が撮れるデジカメがある。いったい、どんな写真になるのか。
360度のパノラマ写真が撮れるのは、スイスのザイツ社製デジカメ『ラウンドショット D3』。国内では約1年前に販売され、おもに業務用として3Dゲームや映画制作会社などで、背景写真の撮影用として使われているという。80mmレンズを装着し、360度のフル画像を撮影すると、なんと4億7000万画素にもなる。レンズの焦点距離に比例して画素数は増える。広角28mmだと1億画素に減り、逆に望遠150mmになると、10億画素に増えるわけだ。国内実勢価格は業務用ということで、550万円前後と高価。
どうしてこのような超パノラマが撮影できるのか。
「カメラが回転しながら、タテ方向に60mm、解像度7500ピクセルの撮影ができるイメージセンサー(CCD)で被写体を360度スキャニングするのです」(国内販売元、よしみカメラ)
ザイツ社のサイトに、撮影画像のサンプルがあった。ここにあげた2枚のパノラマ写真とも、360度撮影によるもの。いったいどこから撮影が始まっているのか、どこが正面で背面なのか、まったくわからない。これが360度写真の不思議な世界だ。もっと大きな写真で見たければ、同サイトにアクセスしてもらいたい。また、サイト画像ではなく「実物データが欲しい」という場合は、やはり同サイトからダウンロードできる。でも、ダウンロードにはかなり時間かかりますぞ!
もし、手持ちのデジカメで360度パノラマ写真を撮りたいのであれば、三脚でカメラを固定後、角度を少しずつ変えながら、1コマずつ撮影した写真を画像処理ソフトでうまくつなげるしかないだろう。
また、360度まではいかないが、「デジカメの画素数はどこまで増やせる?」で紹介した最大224度のパノラマ撮影ができる『DSC-HX1』(ソニー製)など、パノラマが得意なデジカメを使う手もある。…
