以前コネタで紹介したことがあるズボンを履かずにパンツで電車に乗ったり、公共の場をステージにみたて一般の人をオーディエンスにし、その反響を楽しむという誰でも参加できるスタイルの劇団「どこでも演劇」。
一般参加型という点では同じでも、楽しむというよりメッセージ的なものを持つイベント「トイレ・レボリューション」が先週シカゴで開催された。
シカゴ市内の公共トイレで、堂々と別性のトイレに入り、何か言われたら「単なるトイレ」を公言する、というのがテーマ。
「一日に一度は必ず、どっちのトイレを使おうか?」と考えるという主催者のケイトさん。彼女はシカゴの「ジェンダークゥエアー(genderqueer)シカゴ」(男性でもなければ女性でもない「言うなれば中性」)というコミュニティーの創設者。
知人グループとの飲みの席で、自意識が薄れている頃、トイレに入ってしまったとき、「すみません、あなた女性じゃないですよね?」と静かに言われ、「『単なるトイレ』だと思ったんだけど」と返答したケイトさん。相手もそれに納得したのか、それ以上何も言われることなく穏便に用を済ますことができた。
「単なるトイレ、用を足す場所、そんなにシリアスにならなくともいいんじゃ?」と相手に感じてもらえるのでは? と、この時にこのアイディアがひらめいたらしい。
コミュニティーメンバーは男女どちらのトイレでも胸を張って使用できない日々を送っている。人間生きていれば排泄はつきものだ。
公共トイレの選択「男性」か「女性」か、自分自身でそれのどちらも受け入れられず、入れば入ったで他人に「間違い」を指摘される。もしかしたら性犯罪者呼ばわりされる恐れさえもある。トイレの絵表示サインと見た目がマッチしていなくてはいけないのだ。
「政治運動しているわけじゃないし、活動家というわけでもないし。ジェンダークゥエアーの不可視に挑戦するための、トイレでちょっとした演劇パフォーマンスをしただけ」という堂々さ。…



