デジカメで色んなモノを撮りまくっていると、「いい写真が撮れた」と喜ぶこともある一方で、仕上がり的にがっかりすることも。当たり前といえば当たり前のこと。だが、この違いは撮影者の腕の問題だけであろうか。もしかして、デジカメの特性も関係しているのでは。この疑問を解くべく、最近のデジカメとフィルム(銀塩)カメラで撮り比べをしてみた。
以前、銀塩とデジタル写真の差を取り上げた「フィルムカメラの得意な被写体は?」では銀塩カメラが勝利したが今回はどうか。
使用するコンパクトデジカメは『DSC-WX1』(ソニー製)。同カメラには夜景や室内などの暗いシーンが得意という「裏面照射型CMOSセンサー」が搭載されている。他方、銀塩一眼レフカメラには、暗いところに強いISO1600の高感度フィルムを入れて対抗することにした。
夜、駅周辺のビルや商店街などを撮影してみた。デジカメの感度設定も同じくISO1600にした。ところが、シャッタースピードがどの被写体でも『DSC-WX1』のほうが速い。これはなぜか。「裏面照射型CMOSセンサー」が、通常の2倍の感度を持っていることが速いシャッタースピードの理由だとわかった。とはいえ、暗いところでシャッタースピードを速くしようと思えば、明るいレンズを使えばいいので、これが銀塩カメラとの決定的な差とは必ずしもいえない。
やはり問題は画質。まず、照明でライトアップされたビルや居酒屋の外観を撮影。すると、意外にも銀塩写真との差はあまり感じられなかった。むしろシビアに見れば、銀塩のほうが全体的に露出バランスが良かった。対して、デジカメ写真は照明が強い部分が明るく写り過ぎで、露出オーバー気味なのだ。
銀塩の「絵作りの長い歴史」を感じさせる結果となったわけだが、これで実験は終わらない。つぎは商店街の看板を撮ってみた。この看板、よく見ると問題がある。右半分がとても暗い。文字でいうと「調布百店街」の「店街」の部分を照らすべきライトが切れているのだ。…
