先日、ご紹介した「宇宙を旅したヨーグルト」を出しているひまわり乳業株式会社さんの商品で、もうひとつ気になっていたのが『鹿嶋さんのヨーグルト』なる商品。
ふつうのおじさんの顔写真が側面にどーんとあしらわれたパッケージがなんとも気になる……。
苦味走ったニヒルな表情に、モノトーン処理が施してあったりして、鹿嶋さんって誰よ? と思わず手にとってしまう。

『栗原さんちのおすそわけ』みたいに人気料理研究家とコラボしたものや、『○○シェフのなんとかブリュレ』みたいにコック帽をかぶったシェフの写真が入ったスイーツはよく見かけるが、これは……ヨーグルトのパッケージとしてはかなり珍しいのではないだろうか。

ひまわり乳業さんに再びお話を伺ってみたところ、この鹿嶋利三郎さんというのは地元・高知で「鹿嶋牧場」を営む酪農家。遺伝子組み換えや、ポストハーベストを施してないと証明されたこだわりの飼料を使用するなど、高知のみならず日本でも稀有な存在なのだとか。『高知新聞』で紹介されるなど、地元関係者のあいだではかなり知られた存在という。牧場では中学生の体験学習なども受け入れており、搾りたての牛乳を使ったソフトクリームなども人気を呼んでいるそうで、なんだかとってもおいしそう……。

そして、この『鹿嶋さんのヨーグルト』は地元のスーパーであるサニーマートと同社が共同開発した商品で、昨年から販売スタートしたもの。
「野菜売場で、生産者が農作業姿で微笑む顔写真入りの『私がつくりました』という表示がありますよね。あれと同じように、乳製品も生産者の顔を明らかにすればより安心していただける、という発想でつくりました。一人の酪農家の牛乳のみを使用した、ノンホモヨーグルトになっております」とのこと。

いや、それにしても生産者表示も野菜や果物のみならず、ついに乳製品にまで……と思うと感慨深いものが。最近はファミレスなどでも、「地産地消」をスローガンに地元の農産物にこだわったメニュー展開をしたり、生産者情報を明らかにしたりしているけれど、こういう地域限定モノって私のような他府県の者にとっても魅力的に映るんですよね。


今のところ、『鹿嶋さんのヨーグルト』の取扱いは高知、香川、愛媛に多店舗を展開するサニーマートの各店舗で、こだわりの低温殺菌牛乳などもあるそうで気になるところ。なるべく自分が住んでいる場所の近くで採れたものを食べる方が体にもいい、というのはよく聞く話ですが、都会に暮らしているとなかなか難しいのも事実。パッケージのインパクトから、そんな日本の食事情にまでいろいろ思いを馳せてしまった私でした……。
(まめこ)
編集部おすすめ