温泉好きは日本国民だけではない。じつはハンガリーも温泉天国。首都ブダペストにはゴボゴボ温泉が湧き出し、100を超す源泉と約50の浴場があり、いたるところで銭湯が開業中だとか。ならば日本国民を(勝手に)代表して、コネタ取材班が押しかけてやろうじゃないかというわけで、手ぬぐい片手にハンガリーで外湯巡りをしてきた。
まずやって来たのは、市内を貫くドナウ川西側にあるゲッレールト温泉。アールヌーボー様式の建築で1918年に建てられた。少々違えども、日本で例えるなら内部は箱根小涌園のユネッサンだろうか(多少の差異は大目に見てください……)。
早速、入口で料金を払い更衣室へ。服を脱ぎ、いざ入湯だ。日本人的にはすべて脱ぎ捨てたいところだが、周囲を見渡すとどうやら水着着用らしいので、しぶしぶ付けた。じつに口惜しい。心は日本なのに水着なんて(!)と思い、浴槽の中でこっそり脱ぐことも考えたが、さすがにそれはエキサイト編集部への苦情だけに終わらず、日本人全体の印象に影響が出るのでやめました。(ただし同性のみの浴場では、エプロンのようなものだけを付けて入湯できる場所もあり、それだとセミ全裸。またはそれも付けず全裸も可能だ。日本の温泉に近いですね)
次に訪れたのはセーチェニ温泉。ヨーロッパ最大の温泉であり、ここも外観は立派。黄色のネオバロック様式で建てられている。もし日本でこの様式を用いて温泉を作れば、周囲の景観から浮きまくって一瞬いかがわしい場所と思われても仕方ないが、さすが本場ヨーロッパ。当然馴染んでいた。
中に入ると屋外に大きな温泉プールがあった。ローマ帝国時代の公衆浴場をイメージしてデザインされたのだとか。プールの中にはチェス盤が設けられ、湯に浸かりつつチェスを指しながら温泉を楽しめる。ブダペストの温泉は日本と比べて水温が低い。そこに物足りなさを感じていたが、チェスにはうってつけ。もし高温だったら、チェスの勝負よりもどちらが先にのぼせるかの勝負になってしまい、持ち時間が短い早指しになること確実である。…
