私たちは必ず死ぬ。
誰しも死から逃れることはできない。
それでも、できるなら避けたい死もある。
特に子どもがまだ親の存在を必要としているなら、おいそれと死ぬわけにはいかない。
今週末13日の日曜日は母の日だ。
子どもにとって大切な母親が避けることのできる死もある。
乳がん。
日本人の5人に一人はがんで死ぬと言われている。その中、乳がんは日本人女性の18人に一人が生涯を通じて罹患(発生)するといわれ(累積がん罹患・死亡リスク)、年々罹患者数も増え続けている。
しかし早期発見によってかなり克服することもできる。ステージ1で発見できると5年後生存率は95%で、10年後生存率も89%だ。それに比して、ステージ4での発見だと5年で34%、10年で20%という(乳がんの予後)。治療費も早期発見の方が格段に安い。検診による早期発見の大切さは明白だ。
にも関わらず、世界的にみると日本人の乳がん検診率は非常に低い。「OECDヘルスデータ2010年版」(survey/prog.data:各最新年)によると、マンモグラフィによる乳がん検査受診率は、オランダ88.3%、イギリス74.1%、イタリア71%、韓国61.2%、アメリカ60.6%であるのに対し、日本は23.8%と状況は極めてお粗末だ。各自治体でも検診率を向上させようと、40歳以上の女性対象にマンモグラフィーが無料で受診できるクーポンを配布しているが、その使用率は25%に留まるという(NPO法人 J.POSH 調べ)
「日本人は病気に対してどこか他人任せのところがあるんです」
乳がん検診の啓蒙講演に勤しむ岡田美春さんはいう。
29歳の時お母さんを乳がんで亡くした岡田さんは、以来毎年乳がん検診を受けている。そしてそのことによって自らのがんを36歳の時に早期発見できた。
「がんが1cmにまで成長するのに10年かかると聞いていたのですが、若かったせいか私のがんは1年で2cm近くまで成長していました。…
