昔から、ジンジャーエールに目がない。少年時代から、フェイバリット・ドリンクにカナダドライを挙げている。
成人してからは、頻繁にオーダーするドリンクとしてシャンディ・ガフがある。「女の子みたい」、「もっと、お酒らしいお酒を飲めよ」と言われることもあるのだけど、ジンジャーエール派からすると外せないお酒なんですもの。
とにかく、私とジンジャーエールは切っても切り離せないのです。

そしてこの度登場したのは、完全に新境地。これは、大人の男のためのジンジャーエールか? 木村飲料株式会社から6月20日より発売されているのは、その名も『WASABIジンジャーエール』(オープン価格)であります。

これが、まさにその名の通り。
「わさび×ジンジャーエール」の組み合わせが形となった新ドリンクだそうで……。でも、どうしてこんなコラボレーションを実現してしまった? 同社に、開発のきっかけについて伺ってみた。
「当社では、今までに様々なサイダー等の飲料は発売してきたのですが、ジンジャーエールだけは発売したことがなく、開発は悲願でもありました。そしてどうせ出すのなら、当社の地元である静岡の“ご当地もの”を発売したかったのです」(同社・担当者)
そこでチョイスされたのが、静岡の特産品「わさび」であった。その際は「本わさびの美味しいもの使いたい!」と、わさび自体にもこだわりが持たれている。結果、このジンジャーエールはわさび漬けの老舗「田丸屋本店」と共同で開発が行われていったそうだ。


斬新なのは、わかった。しかし、どういう味になっているんだろう。ジンジャーエールは生姜が使われた飲み物だし、そこに今度はわさびが乗っかっちゃうだなんて。……大丈夫か? 収集付かなくなってませんか? そういや以前、同社の社長さんが「“100人のうち2人をターゲットにする”商品戦略本」を発表してたっけ……。
「いや、大丈夫です! これはみんながストライクの、万人ウケする方のタイプです(笑)」(担当者)
安心しました。じゃあ、ちょっと取り寄せて飲んでみようかな! 

はい、届きました。
では、まずは蓋を開けて、香りを嗅いで……。うん、まさにジンジャーエール。生姜の香りです。
ここで告白させてください。実は私、本当はわさびが苦手なんです。不安だ。
このジンジャーエールを美味しくいただけるのだろうか。……迷ってても、しょうがないな。行きます。ん? お、おーーーっ! 刺激が鼻に「ツンっ!」とくる。ハンパじゃない。そして、ノド越しもガッツリ!! 昔、ビートたけしがコマーシャルしてた、強刺激が売りの『ジョルトコーラ』なんてのがあったが、それの比じゃない。
何かを食べながらとかじゃなく、主食としての扱いこそがふさわしい飲料。それほどの重厚感があります。

そして、肝心の味について。これ、私が鈍感なだけなのかなぁ。わさびは、ほとんど気にならない。鼻に来る風味に仄かなそれらしさはあるのだけど、その風味も完全にジンジャーエールとして着地していて。

「普通のジンジャーエール自体も“ピリピリ感”は強いですよね。でも、よりハードな“ピリピリ感”が味わえます。生姜のピリピリ感と、鼻に来るわさびのダブルパンチ。かなりこみ上げてきて、『ワーッ!』って感じになります(笑)」(担当者)
ノドの辺りを“シュワシュワーッ”とさせたい時、これ以上の飲料はないと思う。逆に言うと、子供にはオススメできないな……。タフな女性とハードボイルドな男性に試していただきたい。

ぶっちゃけ、私はかなり好きです。ジンジャーエール派の方にも、自信を持ってレコメンド。そして、わさびが苦手な人にも自信を持ってレコメンド!!
まさかの「わさび×ジンジャーエール」の組み合わせは、大成功でした。
(寺西ジャジューカ)