仕事、好きですか? 私、声を大にして「好き!」とは言えません。いや、決して“嫌い”でもないのですが。
ただ人並みに愚痴は溜まるし、溜まったらガス抜きだって必要になります。
でも私はフリーなので、まだ自由度は高い。それこそ会社勤めの人って、辛いらしいですねぇ……。日曜の夕刻辺り、“サザエさん症候群”に陥る人も少なくないらしく。

でも、逆の人種だっているんです。もう、職場が好きでたまらない
それこそ、土日の方がイヤ。『金スマ』の放送時間帯(金曜21時)辺りに、急激に憂鬱な気分に陥ってしまう。
そんな彼ら・彼女らがかかる症状を、こう名付けました。その名は、「金スマ症候群」
職場が好きすぎて、週末が嫌! その名は「金スマ症候群」
“職場好き”“仕事好き”の人ばかりが集まってます。新鮮!

実は「金スマ症候群」の男女が仕事帰りに集まる会合が月一ペースで、まさに金曜夜に開催されているらしいのです。
2月末に開催された「金スマ症候群の会」へ、私も行って参りました!

さて、この日の会場に足を踏み入れると、そこはもうフランクな空間。堅苦しさは皆無。
およそ20名ほどの社会人が、立ち飲みで朗らかに楽しんでいらっしゃいました。
しかし、そこには厳然たる“掟”が一つだけある。それは「会社の愚痴は厳禁」というルール。職場の人の悪口を言ってもいけない。これを破った者は、即時退場の憂き目に遭ってしまうのです。いや、だからこそお酒が入っても朗らかでいれるのかもしれないのですが。


じゃあ折角だから、私も皆さんとお話したいと思います。
●「仕事、楽しいですよ。帰りが遅くても、苦にならない。大変だけど、それがやり甲斐になる。いい会社だと思っています」(28歳・女性・銀行事務)
●「仕事はしんどいけど、楽しいです。朝4時まで仕事で翌8時出勤という日もありましたが、入りたかった業界なので。
こういう会で他業種の人と出会い、さまざまな価値観に触れると、自分の悩みが馬鹿らしくなってきますね(笑)」(29歳・女性・証券会社)
●「仕事は楽しいです。もう、世の中を“愚痴”の無い世界にしたいですよね!」(30歳・女性・IT会社)
お酒が入っているのに、ここまで愚痴の無い空間は逆に新鮮です! 
職場が好きすぎて、週末が嫌! その名は「金スマ症候群」
ウェブデザイナー、IT系、銀行員など、さまざまな職種の人たちが集合。ここでコラボが生まれることも!?

ところで、この会の詳細が知りたい。夜な夜な開かれる「金スマ症候群の会」の目的は何なのか? 主催者である寺井広樹氏に伺いました。
「私の周囲には『自分の仕事が好き』『会社のメンバーに恵まれた!』という人が多いです。そして、そういう人たちは逆に『土日はやる事が無くて憂鬱だ』と思っているみたいなんです。そんな“仕事大好き人間”を集め、刺激を与え合えたらいいんじゃないかと考えました」
現在はフリーで活動している寺井氏だが、会社勤めをしていた頃は終電帰りの毎日だったそう。
そんな日々なのに、仕事は大好き。そして、やはり土日は手持ち無沙汰だった。その上、飲み会が嫌いだったという。
「愚痴を聞きたくなかったんですね。人の悪口も聞きたくありませんでした」
もし「金スマ症候群の会」で愚痴を言う人が現れたら、本当に退場してもらうんですか?
「はい、ご退場いただきます。やはり、場の空気が悪くなってしまいますからね」

確かに場の雰囲気は、すこぶる良い。
向こうの方からは「ウチに○△という仕事のデキる奴がいて」と同僚自慢が聴こえてくるし。また仕事上の悩みを打ち明けるも、他の職種の方が「それ、ウチだったら解決できるよ」と図らずもなコラボが実現したり!

そんなこの「金スマ症候群の会」は今年1月からスタートした企画で、今回は2回目。これからも月一ペースで開催されていくそうです。
職場が好きすぎて、週末が嫌! その名は「金スマ症候群」
この日は、参加者が食べ物を一品ずつ持ち寄ってくれました。

今日は立ち飲み形式でしたが、その辺りは臨機応変。春はお花見形式になるかもしれないし、夏は海へ行くかもしれない。年齢層は20代後半~40代が主という感じでしょうか? 今のところ、定員人数は設けていないそうです。
(寺西ジャジューカ)