最近、「怪味」が話題になっています。
字面だけ見てもいったいどんな味なのか想像もつかない。
あちこちで「怪味」が盛り上がっているなか、「怪味ソース」を発売し、ブームを仕掛けているキユーピーに話をお伺いしました。

――「怪味」とはどんな味なのでしょう?
もともとは四川省発祥の宮廷料理のメニューにある伝統的な中華料理の味で、怪味鶏というメニューが代表的です。味はひと口では説明できない複雑な味で、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5味に辛味としびれが加わり7種の味が交わっています。
7種類の要素が交わる「怪味」ソースってどんな味?
やっと手に入れた怪味ソース

四川料理を調べてみると、怪味とはカイミと読み、中国ではグァイ・ウェイと読む味付けソースのこと。複雑な味というのが「怪」という字に現れているようです。

――「怪味」ソース発売のきっかけは?
業務用ソースとして発売したところ、唐揚げ専門店で使われるようになりました。
特に、持ち帰り用に自分で味付けができるタイプの店で人気に火がついたため、それを一般消費者に提供したいと考え、コンビニで売られている唐揚げ類に合わせてもらおうと、新たにコンビニ用を開発しました。レシピサイトでもレシピが増えて、どんどん人気が広がっています。

――では、ブームの理由はなんでしょう?
特徴的なのはしびれと辛さがくる味です。複雑な味わいですが、しびれという要素があるのが新しいですね。売られているソースはマヨネーズを使ってマイルドにしていますが、お互いがお互いを引き立てる味になっています。

しびれの元は材料に入っている山椒。
レシピサイトによると、材料は、長ネギ、ニンニク、豆板醤、胡麻ペースト、山椒、辣油、醤油、砂糖、酢など。ラー油ブームや山椒の効いた辛い麻婆豆腐ブームの発展系といえるかもしれませんね。

商品を展開しているセブン-イレブンへ行ったところ、5軒回っても売り切れ。人気は相当のようです。店によってはふつうの調味料コーナーにおいてあったり、レジ前においてあったり、お惣菜にならべてあったり、とバラバラなのでお店で聞いてみるほうが早いです。

味を試してみると、確かに唐揚げ屋で食べた記憶のある辛いマヨネーズ味。
名前は知らなくとも、既にどこかで怪味ソースを食べている可能性は大! マヨラーにはたまらない味です。
唐揚げや蒸し鶏はもちろん、ごはん、うどんなどによく合うそう。何にでも合わせられる万能なところがブームとなった理由のひとつなのかもしれません。
この辛さは夏の暑さにもぴったりですね!
(カシハラ@姐御)