KADOKAWA(角川書店)発行のテレビ情報誌『ザ・テレビジョン』。毎年末には年末年始の番組情報を網羅したお正月超特大号が発売されているが、この号ではその年の主役たちが新年の抱負を語っているのをご存知だろうか?
06年~15年の10年間を振り返り、話題の芸能人の抱負と、その結果がどうなったかを紹介しよう!

幸せゲット?闇落ち?「ザ・テレビジョン」で振り返る芸能人の抱負10年
「BARFOUT! 216 山田孝之 (Brown’s books)」

■06年 山田孝之
「06年はすべての事を前向きに取り組みたい」

この年の2月に隠し子が発覚する山田孝之。
誕生は05年の10月なので、すでに全てを観念していたのだろうか?
この騒動で一旦は仕事が激減するが、突き抜けた個性と抜群の演技力で現在も第一線で活躍中なのはご存知の通り。

■07年 井上真央
「大学の単位を取ること!出席重視の語学とゼミは特に大変なんです。(中略)今は、学生生活を楽しむというより、乗り越える!ですね」

当時、明治大学文学部文学科で演劇学を専攻していた井上真央。
「いつも一限から授業に出ていた」「居眠りした友達のためにノートを見せてくれた」と友達がバラエティ番組で紹介しているように、真面目に学業に取り組んでいた模様。
08年11月の時点で誰よりも早く、日本の演劇史に名を残す大女優・杉村春子をテーマに卒論を制作し、無事卒業している。
ちなみに、芸能界屈指の達筆でもある。


■08年 品川庄司
品川「庄司の小説はドラマ向きじゃない?」
庄司「いやいや。ドッキリから生まれた小説を本当に発売できただけでも、まさかのラッキーパンチなのに。それ以上のラッキーパンチなんてないんじゃないの?」
品川「実は、俺はあるプロジェクトがすでに決定してまして。08年の上半期は結構忙しくなるかなと」
幸せゲット?闇落ち?「ザ・テレビジョン」で振り返る芸能人の抱負10年
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庄司が『ロンドンハーツ』のドッキリ企画で執筆した小説をドラマ向きと持ち上げる品川。だが、ドラマになることはなかった。
品川の言う「あるプロジェクト」とは自身が監督・脚本を務めた映画『ドロップ』(09年公開)のことと思われる。
(08年7月31日付けのブログで撮影終了を報告している)
『ドロップ』の映画化が内定している余裕で、庄司を持ち上げている品川。「ドラマ化するわけないだろ!」と心の中で思っていた気がするのは筆者だけだろうか……?

■09年 草なぎ 剛
「ずうずうしいのか、どんな現場でも楽しめるんですよ。(中略)撮影中の映画『BALLAD-』でも新しい僕を見てもらえると思う」

同年4月23日午前3時頃、東京赤坂の公園で泥酔の上、全裸で騒いでいたとして公然わいせつ罪で現行犯逮捕されてしまう。
「新しい僕」は少し過激すぎたようだ。
また、07年には「俺の中のフォッサマグナが破裂寸前!」と意味深なコメントも残している。

■10年 ジャルジャル
福徳「東京進出もしたいし、大事な年になりそう。
2010、ジャルジャルやるしかないわ!」

同年11月6日放送分より、フジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』のレギュラーに。また、『M-1グランプリ』の決勝にも初進出。見事、東京進出に成功している。

■11年 香里奈
「プライベートでは英会話を、海外に行く前に理解しているくらいになりたい」
幸せゲット?闇落ち?「ザ・テレビジョン」で振り返る芸能人の抱負10年
香里奈「One.」

14年3月発売のフライデーで、香里奈の「衝撃ベッド写真」が掲載されてしまうが、この写真が撮られたのは12年に香里奈がハワイに短期留学していた際のものらしい。
英会話は海外に行かずに理解すべきだったようだ。

■12年 ナインティナイン矢部浩之
「"生活改善せなっ"て思う程度の病気をしたら、"自由でいたい"気持ちが変化して、結婚に向かうんじゃないかな~」

この年の9月7日、矢部は右肺の自然気胸のため入院するが、この日が婚約指輪をプレゼントした記念日になるそう。

13年3月27日、3年の交際を経て青木裕子アナと無事ゴールイしている。
ズバリ、予言的中である。

■13年 菅野美穂
「12年後半は「結婚しない」(フジ系)で充実していました。ドラマの撮影はやりがいがあるので、ある意味自分の"ホーム"。そこを12年の最後の仕事にできてよかったです!」

この年の4月2日、堺雅人と電撃入籍。12年12月の時点では堺雅人がプロポーズしていたそうなので、このインタビューの時点ではすでに「結婚する」ことを意識していたのだろうか?
結果として「ホーム」への復帰は15年7月放送のTBS系『ナポレオンの村』となっている。


■14年 東出昌大
「13年は全然親孝行できなかったので、14年はできれば母親を旅行に連れて行きたいです。1週間くらい休みをもらって、フランスに連れて行きたいですね!」

2015年1月1日、杏と入籍となったが、二人の出会いは実はパリになるそう。15年5月には秋頃のヨーロッパ・ハネムーンを計画していると報道されているが、その思い出の地に、母親も連れて行ったのか気になるところである。

■15年 KAT-TUN田口淳之介
田口「15年もいいスタートが切れそうだ~!でも…グアムどうしよう(笑)」

中丸のラジオの企画としてグアムにみんなで行くことを提案する流れの中、ひとり沖縄行きを提案する田口。
15年11月24日、生放送中の日本テレビ系『ベストアーティスト2015』で、16年春にグループから離脱し、所属するジャニーズ事務所も退社することを電撃発表した田口であるが、この時点では脱退プランは頭にあったのだろうか?
ちなみに、13年のインタビューでは田中聖が「ツアーの田口は、ほとんど心が折れてたよね」と語っているが、当の田中がこの年の9月にKAT-TUNを脱退したのであった。
さらにこの年にはメンバー間でこんな会話も。


亀梨「中丸の部屋に集まって打ち合わせしたり」
田口「いつやってた?」
上田「あっ、田口いなかったわ」
田口「え?連絡ミス?」

何だか、ハブられているような気がしないでもない…。
ちなみにちなみに、16年の抱負として田口はこう語っている。

田口「何はともあれ、ファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えていければと思います!」

物凄く深い意味がありそうな「何はともあれ」である…。

振り返ってみると、あらためて芸能界の浮き沈みの激しさを痛感する次第。幸せを掴む人、思わぬ闇に落ちた人と悲喜交々(ひきこもごも)だ。
今年は誰がツッコミ対象となるだろうか…?
(バーグマン田形)

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