そろそろ夏の旅行を検討している人も多いと思うが、瀬戸内海国立公園に位置するリゾートホテル「休暇村紀州加太」(和歌山県和歌山市)がユニークなプランを発表した。その名も、「ときめき保証プラン」だ。

「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
「ときめき保証プラン」では、新鮮な魚を豪快な大皿で楽しめる

「休暇村紀州加太」は、一般財団法人休暇村協会が発表した新コンセプト「自然にときめくリゾート」にふさわしいリゾートとして、7月1日にリニューアルオープンする。それを記念して、オープンから3カ月間、「ときめき」を保証する宿泊プランを1日1組限定で販売するのだという。


「ときめきストーン」でときめいたものに投票する


このプランで泊まるゲストには、10個の「ときめきストーン」が渡される。
「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
カラフルな「ときめきストーン」

ゲストは、リニューアルした5つのポイントについて、「ときめいたか」「ときめかなかったか」を評価。チェックアウトの前に、10個の「ときめきストーン」を使って、どのポイントにときめいたかを投票する。万が一、ときめきを感じず「ときめきストーン」が手元に残った場合、ストーン1個につき宿泊料金の10%がその場で返金される。つまり、まったくときめかなかったら宿泊代はタダになるのだ。



5つのときめきポイントとは?


「ときめき保証プラン」のときめきポイントは以下の5つ。投票の際は、1つのポイントにいくつ入れてもOKだ。

(1)夕日百選の絶景
「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
夕日百選にも選ばれた紀淡海峡に沈む夕日

休暇村紀州加太の義本総支配人が「お客様だけでなく毎日スタッフも感動しながら見て、ここで働ける幸せを感じています」というほど美しい夕日。もちろん、天気によっては夕日が見えない日もあるが、霧にかすむ友ヶ島や雲海にぽっかり浮かぶ島々も風情があるとか。

(2)天空の湯
「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
まるで天空から海を見下ろしているかのような絶景風呂

インフィニティプールならぬ、インフィニティ風呂。湯船につかると、紀淡海峡と湯面が一体化。加太淡嶋温泉はなめらかな泉質で、美肌の湯ともいわれているそう。


(3)オーシャンビューの客室
「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
プレミアム和洋室

客室は全室オーシャンビュー。友ヶ島、遠くは明石海峡大橋や四国まで見渡せる。「ときめき保証プラン」では、さくら館プレミアム和洋室バス付ルームに宿泊。

(4)地元食材で揃えた特別コース
加太産や和歌山産など地元の味にこだわる。「ときめき保証プラン」では、加太の鯛などを使った特別コースを味わえる。

(5)ふれあいプログラム
地域の自然や産物、文化、人などに触れ合える休暇村ならではのプログラムで、ガイドブックに書かれていない土地の魅力がわかると好評。
今回の「ときめき保証プラン」には、長い歴史や文化を感じる「加太の町歩き」が付く。


返金は心配していないの?


なかなか楽しそうなこのプラン。でも、安く泊まりたいからとあえて「ときめかなかった」と申告する人も出るのではないだろうか? そんな素朴な疑問を休暇村紀州加太の義本総支配人にぶつけてみた。

「実は私も関西人ですので、そういうことも危惧はしましたが……(笑)。このプランは本当に自信をもって作っておりますので、あまり返金のことは考えずにやっていきたいと思います。もし、最初は割り引いてもらうつもりでいらっしゃった方がいても、最終的に“大丈夫。全部ときめいちゃったよ”となると嬉しいなと」(義本総支配人)
「ときめき」感じなかったら宿泊代が無料! 絶景風呂付きホテルの大胆プラン
休暇村新コンセプト披露記者発表会にて。右が一般財団法人休暇村協会の中島都志明理事長、左が休暇村紀州加太の義本英也総支配人



若い人に休暇村に来てほしい


ちなみに休暇村は、国立・国定公園など豊かな自然環境の中のリゾートとして、1961年に創業。
現在、全国に37カ所あるが、利用者の6割以上が60代以上であり、若年層の利用度や認知度が低いのが課題だという。

「このプランを通して、若年層のみなさんに“あ、そういうおもしろいことをやっているんだな”と感じてほしい。自然にときめく魅力を感じていただければと思っています。“ふれあいプログラム”などもあり、宿泊施設の中にとどまらない究極のときめきをお届けできると確信しています」(義本総支配人)

そこまでいわれるとどこまでときめけるか非常に気になるところ。「ときめき保証プラン」は1泊2食付きで大人25,000円~。予約は6月15日からスタートしている。
この夏は、瀬戸内海国立公園のリゾートで自然にときめいてみる!?
(古屋江美子)