最近、「スーパーフード」が流行ってますよね。まさに、2016年注目の食材。
でも正直、健康意識が高い人が摂るもので、自分には縁がないと思っていました。

そんな私が、不意に体験してしまいました。“ご当地やきとり”のフードエンターテインメント施設「全や連総本店 東京」は、本日(6月16日)~8月31日にかけて、スーパーフードを取り入れた新作『クールやきとり』(税別480円/3本セット)を販売します。

この新メニューの試食会が昨日に開催されており、私も出席してきました!


3種のスーパーフードとやきとりがコラボ


ところで、どうして今回は「スーパーフード」を取り扱ったのでしょう?
「今、料理全体の流れが“健康”に向かっています。当店ではさらにそこを突き詰めて、やきとりにスーパーフードを取り入れるのがいいんじゃないかと考えました。あと、夏に出す“クールやきとり”とスーパーフードがピッタリ合ったということもあります。加熱する食材ではないので、冷やして提供する“クールやきとり”といいタイミングでコラボレーションすることができました」(「全や連総本店 東京」名誉館長・はんつ遠藤氏)

というわけで、私の席に噂のブツが運ばれてきました。
ドカ~ン!
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

中にあるのは、たしかに焼き鳥(豚のかしら肉)です。これをコラーゲンゼリーで包み込み、冷やして固めてある模様。まさに、『クールやきとり』だ!

しかもこれ、一皿に3種の焼き鳥が乗っかってます。
●スピルリナブルー(すっきり和風の癒し味)
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

スピルリナは熱帯性の藻類でタンパク質の含有量が高く、ミランダ・カーも愛用のスーパーフードとして注目されている。
●ドラゴンフルーツレッド(暑い夏に最適の甘酸っぱい味)
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

ドラゴンフルーツはピタヤとも呼ばれるメキシコや中南米の熱帯雨林原産の果実。栄養の宝庫と言われるほど栄養価が高く、ブドウ糖やポリフェノール、ビタミンなどを多く含み、健康食品としても注目されている。

●レモスコイエロー(優しくて酸っぱくて癖になる辛さ)
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

レモン風味のタバスコ「レモスコ」はすっぱくて、辛くて、旨いと、広島のご当地調味料として評価が上がり、今や全国区の人気に。レモンと唐辛子を使った魅惑のスパイスとして注目されている。

とにかく見た目が見事ですが、この状態に至るまでは苦労の連続だったそう。
「焼いたかしらを型に入れ、冷まして外側のゼリーを流し込むという作り方です。当初は、1本分を取る時に綺麗に抜けなくてゼリーがボロボロこぼれ落ちてしまいまして(苦笑)。結果、2時間冷蔵すれば締まって無事に取れることがわかり、解決しました」(はんつ遠藤名誉館長)


先端に入ったレモンの皮が透けて見える


では、そろそろいただきましょうか。
まずは、「スピルリナブルー」から。パクッ……あらぁ、ゼリーにもダシが効いてる!
「和風だしで味付けされた、“和風の癒やし味”です」(はんつ遠藤名誉館長)
閉じ込められた肉汁と、とろけ出すだし汁ゼリーが口いっぱいに広がります。もちろん、このコラーゲンゼリーの奥まで食べ進めると、いよいよやきとりに舌が届く。肝心のお肉の旨味は、十分。「和風テイストのゼリーの道を辿って、目的地であるやきとりに到着した」みたいな喜びを感じます。

続いては、「ドラゴンフルーツレッド」。
これ、先端にドラゴンフルーツの種が入ってました。
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

「ゼリーに味付けをすればするほど色味が悪くなったり、赤くなりすぎて中が見えずアイスキャンディーみたいになったり、色々な課題が出てきました。それらをクリアして、今の状態になっています。やきとり自体が見えないと清涼感が出ませんし、もちろんやきとりとしておいしくしなければいけません」(はんつ遠藤名誉館長)
これをパクっといただくと、コーティングされたゼリーと種のコンビネーションで、まさにドラゴンフルーツを食べてるみたい! また、やきとりを口にすると意外に違和感はありません。お肉の食感とドラゴンフルーツのコンビネーションです。

続いては、「レモスコイエロー」。
このやきとりは、酸味と辛さが特徴の調味料「レモスコ」をかけて食べます。
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

じゃあ、いただきます! ……おっ、いいねぇ。やきとりを食べる時、唐辛子系の刺激あるスパイスがアクセントになるじゃないですか? それが、レモンのすっぱさに変わった感じ。先ほどかけた「レモスコ」も相乗効果となり、清涼感あふれた出来になっています。
しかも、このやきとりの先端にはレモンの皮が入ってました。
コラーゲンのゼリーで包み込んだ「クールやきとり」を食べてきた

すこぶる爽やか!

そんな『クールやきとり』のターゲット層は、若いお子さんからお年寄りまで。
もちろん、男女問いません。
「普通のかしらの大きさなので、3本召し上がっていただいたらこれだけでお腹いっぱいになってしまいます(笑)。みんなで一皿頼んで分け合うという食べ方が楽しいかもしれませんね」(はんつ遠藤名誉館長)

完全にやきとりの新境地だし、今流行の「スーパーフード」に触れるいい好機にもなる。やきとりでヘルシーに……という発想も、正直ありませんでした。見た目の鮮やかさも“買い”です。
(寺西ジャジューカ)