今や「壁ドン」は説明不要なほど浸透した言葉だが、「バブみ」という言葉を聞いたことはあるだろうか。実はこの2つの言葉、いま普通に使われている意味での使用は誤りだという説があるのだ。
「バブみの意味がまた女性向けに意味が変容してしまった様子である」というツイートが投稿され、大きな反響を呼んでいる。

元々は「年下でありながら母性を感じて甘えたくなるキャラ」に使用


そもそも「壁ドン」とは、「隣室がうるさいので壁を殴る」という意味でネットで使用されていた言葉。「バブみ」に関しては聞きなれない人も多いだろうが、「年下でありながら母性を感じて甘えたくなるキャラ」を形容するのに「バブみがある」というように使われていた。しかし最近では、「壁ドン」は「壁際に女性を立たせ、壁に手をついて迫ること」、「バブみ」の方は「好みの男キャラに赤ちゃんプレイをさせること」という意味で使われることが多くなった様子。この現状にネット上では「『バブみ』の定義を変えるのをやめて…」「本来の壁ドンとバブみを返して!」との声があがっているのだ。

もはや「壁ドン」は奪われたが、「バブみ」だけは渡さない


「そもそもなんで真逆の意味になったのかほんとに不思議で仕方ない」という声もあるように、気づかないうちに女性向けの表現にすり替えられてしまったことに男性オタクたちは怒り心頭の様子。「♯自分の絵にバブみを与えようキャンペーン」というハッシュタグを使ってアップされている絵の多くが、本来の意味とは異なる「バブみ」だったことも判明し、さらに怒りはヒートアップ。
「たいていが『自分の好きなキャラがオギャってる』絵で、『バブみを感じる絵』じゃないのな」と高度な用語を駆使してこの動きに反対する声が多く上がっている。

一方で「言葉というのは移り変わるものなんじゃ」「アイドルファンは『バブい』をもともと使っていた」と冷静にこの議論を見守る動き、さらには「何十年も前からバブ溶かした風呂の湯の味をバブみって呼んでるおっさんのこと考えたことある?」「ふつうに言うとヤバイ感情を、『バブみ』の3文字でカジュアルに言い表すことができるようになった大バブみ時代を生きていることに感謝してる」という意見も。果たして「バブみ」を死守することはできるのだろうか?