イオンドライヤーのイオンの寿命はどれくらい?
そのドライヤー、イオンはまだ健在ですか?
先日、世間からだいぶ遅ればせながら、「イオンドライヤー」を購入することにした。

イオンの有無で髪への影響は違うとよく聞くけれど、実際にそんなに違うもの? 値段の幅がずいぶんあるけど……と美容師さんに尋ねると、こんな回答があった。

「イオンが出るかどうかは、明らかに違いますよ。ただ、値段の違いは、『もち』の違いとお客さんには説明しています。安いものは寿命が短いことが多いんですよ」

自分ではとりあえず3000円程度の安いものを買ってみたのだが、正直、イオンが出てるかどうなのか、よくわからない。
そもそもイオンの寿命ってどのくらいなのか。ナショナルパナソニックのお客様相談センターに聞いてみると……。
「ドライヤーでいちばん寿命が短いのは、モーターです。
最初にモーターが動かなくなるなどのトラブルが起きるので、先にイオンが出なくなることはほとんどないんですよ」
とのこと。

では、モーターの寿命はどのくらい?
「実はけっこう短くて、一般に、130時間から140時間連続とされています。1日1回使うとすると、3〜4年というところでしょうか」
モーターが動かなくなる前に、イオンが故障する場合も稀にはあるということだが、イオンが出てる・出てないは、どこで見分ければ?
「まず、イオンが出ているときには、『青い光』が見えます。これは慣れていないと見えにくいですが、もっとわかりやすいのは、ニオイですね。イオンが出ているときは、独特のニオイがして、『魚の生臭いニオイがする』などと、嫌がる人もいます。特に、コールド状態にして嗅いでみるとよくわかりますよ」

また、安い商品と高い商品の違いは、メーカー側ではいろいろな説明がされているが、別の美容師さんにも聞いてみると、こんな回答が……。

「イオンドライヤーの安いものは、ドライヤー口の部分のプラスチックにイオンが出る物質が練り込んであるものが多いようです。だから、先っぽに付ける口を外したら、意味がなく、使い込んでいくとイオンが薄くなっていくとか。一方、高いものは、ちゃんとドライヤーの中にイオン発生装置が入っていて、スイッチを入れると、イオンを作り出してくれると聞いています。つまり、装置が壊れるまで、同じ濃度でイオンが出るということですね。ちなみに、お客様に聞かれたときは、『できれば1万円位以上のが良いと思いますよ』とすすめています」
平たく言えば、先の美容師さんの「もちの違い」と近い回答であり、安いものは使いこんでいくと効果が落ちるといわれているらしい。

ちなみに、ナショナルパナソニックのHPでは、「どんな髪でも効果がありますか?(対象品番EH5421、EH5441)」という問いに、効果が出にくい人として「縮毛の人、くせ毛の人、髪質がサラサラでおさまりのいい人、縮毛矯正でパーマをあてて3〜4カ月までの人」とある。


髪質によって効果の出方は違うようだけど、自分の使っているイオンドライヤーのイオンがまだ出ているかどうかは、まずニオイを嗅いでみると良いようです。
(田幸和歌子)