ケータイの天敵は何といっても「水」。防水仕様でないものは、濡れると故障する確率は高い。
なので、たとえば海の中で浮き輪に捕まりながら、ケータイでメールするとかはなるべく避けたい。また、防水仕様のデジカメでも万が一、手元から滑って海の底なんてことも。

しかし、海やプールの中で優雅にメールしたり写真撮ったりするのは結構楽しそうである。といって、ケータイやデジカメを失う危険を冒すのもバカらしい。ならば、いいものを紹介しよう。丸いオレンジ色の浮きが付いた防水キット『JerryFish フロート・ボール・ストラップ』(Delkin社製、国内販売HSGi)だ。


防水パック、フロートボール(直径7センチの浮き)、リストストラップ、カメラストラップがセットになっている。ちなみに、同製品は革新的なデジタル関連製品に贈られる米DIMA2010 WINNERを受賞。新規性、競合製品との差別化、ユーザへのメリットといった項目で高く評価された。

使い方は、防水パックにケータイや音楽プレーヤーを入れ、それをストラップで手や浮き輪につないでおけば、水の上でプカプカ浮いているというわけ。これなら、濡れたり水没したりする心配はなくなる。さらに、防水仕様のデジカメを専用ストラップにぶら下げて、水中撮影なんてこともできる。
なお、最大負荷重量は280グラムなので要注意。

「今までにも、デジカメ用フロートストラップやさまざまなものを入れる防水ケースは販売されています。が、それらをひとつのフロートボールに繋いでハンズフリーで持ち歩けるというコンセプトは新しいものです」(HSGi)

確かに、複数のデジタル機器をひとつの浮きにつなげる製品は見たことがない。しかも、この浮きには隠れた機能がある。それはなんと、ビンの栓が抜けるのだ!
一見、そんなに気張って言うほどの機能でもないようだが、このような斬新な機能(浮きに栓抜き)はなかなか思いつかないと思う。

言われてみれば便利である。
たとえば、浮きに栓抜きが付いていれば、水の中に入ってから栓を抜けるので、好きなときにジュースやビールが飲めるし、水の中に運ぶ途中で中身をこぼさないで済む。また、栓抜きをなくす恐れもないし。これで男らしく、大いにラッパ飲みができるというものだ。

この製品を開発した人は、人間の嗜好というか、遊び心がよくわかっていると感心した。筆者も『JerryFish フロート・ボール・ストラップ』を1セット手に入れたので、今夏に是非とも試してみたい。
(羽石竜示)