自転車を改造する「鬼ハンドル」 北関東ではまだ流行している?
Twitterで「改チャリ」と検索した結果

北関東の高校生の間で行われている自転車の改造が、東京ではまったく流行っていないことを知り、恥ずかしい思いをしたというTwitterの投稿が話題だ。ハンドルや荷台を曲げて、通常の位置より高くする改造チャリンコ(通称:改チャリ)を自慢する文化が地方にはあるらしい。



Twitterには「栃木にもいる」、「茨城今だにこんなチャリ普通に走ってるからな」といった目撃情報があった。なかには「九州のイケイケの男子もやってる(笑)」、「岐阜にいった時も現役高校生に居たなぁ」と、北関東以外のエリアにもこの文化はあるようだ。

まったく見かけないと言われた東京だが、足立区など一部地域では「改チャリ」に乗っている人がいるらしい。
「足立区だといるわ 高校生がのってるなたまに」「足立区あたりには伝播してきてる気がする」



「鬼ハンドル」「カマキリハンドル」と呼ばれる


改造したハンドルは「鬼ハンドル(鬼ハン)」や「カマキリハンドル(カマハン)」と呼ばれている。ハンドルの角度を上にあげたのが「鬼ハン」で、映画『イージライダー』に登場するハーレー・ダビッドソンのチョッパーみたいにグリップ部分を曲げたのが「カマハン」だ。

それにしてもハンドルはどうやって曲げるのか。ネットでは「六角レンチを使ってハンドルを緩ませ調節」、「鉄パイプを挟んで力任せに」、「凹まないようハンドルの中に砂を詰め、外から熱する」など複数の方法が解説されている。「カマハン」は専用のパーツが売られていて、ネットでも購入できるようだ。


YouTubeには現役「改チャリ」ライダーによる改造方法の紹介動画まで公開されていた。「カマチャリ」は1980年代にかつて流行したことがあったようだが、デジタルネイティブ世代が昭和ヤンキーカルチャーと出会った結果、「改チャリ動画」というヘンテコな文化が生まれているらしい。



(上原しげお)