新型プリウスPHVに搭載されている「ガスインジェクション機能付電動コンプレッサーESBG2」をはじめ、PHV/HV、FCV、ディーゼルエンジン関連の製品、技術を「人とくるまのテクノロジー展2017」で披露していた豊田自動織機。

プリウスPHVの「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」は、デンソーとのタッグにより生まれた技術で、ガスインジェクション機能付きとなるのは量産車初。

PHVやEVはヒーター使用時にバッテリーの減りが早くなり、航続可能距離に大きな影響を及ぼしますが、以前お伝えしたように、電動の「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」により、プリウスPHVの場合はマイナス10℃までエンジンをかけずに暖房を使用できます。

ヒートポンプ暖房は寒冷時には大気から取り込める熱が少なく、暖房能力が低下しますが、プリウスPHV用に開発されたガスインジェクション機能により、一度圧縮した冷媒の一部を再びコンプレッサーで圧縮することで、ヒートポンプ暖房の使用領域を拡大。

さらに、自動車用にインジェクション設計を最適化することで、圧縮効率の低下と振動増加を抑えながら再圧縮量を増やし、寒冷時での暖房能力を約3割向上させています。

 

効率の良い熱創出技術であるヒートポンプにより「ガスインジェクション」と「除湿暖房」の2つの機能で高効率化が図られているそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

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画像付き元記事はこちら:プリウスPHVの「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」【人とくるまのテクノロジー展】(http://clicccar.com/2017/05/30/477221/)