尖閣諸島(中国名:釣魚島)での漁船衝突事件の騒ぎがまだ収まってないなか、日本のネット上で「日本鬼子(ひのもと・おにこ)」と「小日本(コヒノモト・こにぽん)」という萌キャラが出現、中国のインターネットユーザーを唖然(あぜん)とさせている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。


 日本のインターネットにおける「萌え萌え作戦」を前に、中国のオタクたちは呆気(あっけ)に取られ、なすすべもない。「青年参考」では、中国の人びとがネットに投稿したコメントが載せられていた。「こっちは怒っているというのに、なんとあっちは『萌え系の少女キャラ』で仕返しをしてきた。…一本取られたな」と悔しい想いをしていた人もいれば、日本のオタクたちの予想外の行動に驚いた人も多かった。

 「本当にびっくりした。まさかこんな事をするなんて、理解を超える。」そして、なかには日本人は中国人をバカにしていると感じた人もいる。
「おバカな『小日本』、これで騙されるとでも思っているのだろうか。なんともばかばかしい!」今度は「中華支那子」というキャラまで作ってしまうのではないかと心配している人も居るようだ。

 両国の関係が険悪ムードの今、日本のマンガオタクたちが叩きつけた「萌え」という挑戦状にそれほどの効果はなかった。しかし、日本のオタク文化の影響力は中国にとどまることなく、世界にも巨大なインパクトを与えているのは言うまでもない。

 上海万博の時、日本館で催されるアニソンアイドルのイベントに参加するために、わざわざ飛行機で駆けつけようとしていた中国のアニメファンも少なくなかった。そんななか、外交上の衝突のせいでイベントが中止になり、がっかりした人も多いのだ。
(おわり 編集担当:米原裕子)

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