珍商売「宅配ピエロ」が大当たり、仕事には充実感=福建

2011年5月25日 16時32分 (2011年5月30日 00時12分 更新)
 福建省福州市に住む鮑才校さん(23歳)は、プロの「宅配ピエロ」だ。所属する会社でも稼ぎ頭という。見知らぬ人を訪ねることが多い。依頼主にかわってのプレゼント進呈、パーティーやデートへの招待、お詫びなどをする。相手の前に飛び出し、最初は「なに、この人」と冷淡に扱われても、最後には心からニッコリさせるのが、プロの腕前という。中国新聞社が報じた。

 サーカスなどでおなじみの、派手な衣装に身を包む。入念に化粧をして、色とりどりのかつらも着用。24日午前には、路上で女性を待ち構えた。おどけた動作で女性の前に出て、「美しいお嬢さん、○○さんからです。○○さんは、『本当にごめんなさい』と言っていましたよ」と言い、ひざまずいて花束を差し出す。

 依頼主は女性の恋人。前日に女性とけんかをして、仲直りをしたいが言い出しにくいので、「ピエロ」に頼んだという。花束は受け取ったが、女性の表情は険しい。鮑さんは女性が立ち去らないように呼吸を見計らいながら、曲芸やマジックを披露。合間に、ユーモアがあり女性を喜ばせるような言いまわしも忘れない。決め文句は「○○さんは、君を愛しているって言いたいみたいですよ」。女性の顔に笑顔が浮かんだ。

 女性が去ってから、鮑さんはつぶやいた。「ちょっと厳しかったけど、まずまずうまくいったね」――。

 鮑さんは「宅配ピエロ会社」の社員中でも稼ぎ頭だ。1日に3、4回の「業務」をこなし、月収は6000元(約7万6000円)程度。大卒のサラリーマンと比べても遜色ない。「普通の人は背広を着てネクタイを締める仕事をしたいと思うでしょう。ピエロなんかいやだ、みっともないってね」。

 しかし鮑さんは「この仕事には、充実感があるんですよ」と語る。忙しくて苦労も多いが、それは「なんでもない」という。ただ、自分の仕事を理解してくれる人が少ないことはさびしい。そして、頭が痛いのが飲み屋に派遣されての仕事。相手がピエロなら何をしてもよいと思うのか、酔客が考えられないような“悪さ”をして、困り果てることがあるという。

 鮑さんの会社には15人のピエロがいる。それとは別に学生の「アルバイト・ピエロ」も数人。

 創業者の林霄社長は「見ているほど簡単な仕事ではありませんよ」と語る。曲芸やマジック、おどけて奇妙な動作だけでなく、肺活量を生かしたはっきりした発声や演技力が求められる。わざと転んだりする技術も必要だ。きちんと訓練していないと、大けがをすることもある。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ブログに投稿

関連するエキサイトニュースの記事

注目の商品

 北京経済技術開発区を視察する朝鮮人民軍の崔竜海総政治局長(中央)=23日(朝鮮通信=共同)

北朝鮮が対話姿勢を表明 金正恩氏特使、中国側に

携帯電話でニュースをチェック!
携帯ポータルサイト「エキサイトモバイル」