山東省棗荘市の農村部で3月19日、住民が“オオカミ”に襲われる事件が発生した。警察は約100人を動員する「駆逐作戦」を実施し、同日中に1匹を射殺した。「オオカミは複数いる」との見方が強かったため、その後も捜索を継続し、23日にはメス1匹を捕獲した。専門家は捕獲されたオオカミを「犬」と鑑定した。中国新聞社が報じた。
現地ではこれまでオオカミが出現したことはなく、射殺されたオオカミについても、「どうしていたのか」との疑問も出た。市林業局森林保護ステーションの張長普ステーション長は、「別の土地から来た野生のオオカミ」との見方を示した。爪の磨耗(まもう)から、長期にわたり土の上を歩いていたことが分かるので、「飼育されていたものではない」という。
警察は23日、メスのオオカミを捕獲した。5歳程度のメスと見られる。動物学を専門とする馬金生氏は画像を見るなどで、「野生のオオカミ」との考えを示した。
しかしインターネットでは「犬だ。シベリアンハスキーだ」とする市民の指摘が相次いだ。
馬氏は26日、“オオカミ”が保護されている滕州動物園に足を運び、あらためて鑑定。捕獲された動物は「オオカミではなく、シベリアンハスキー」と、前説を撤回した。
身体的な特徴だけでなく、餌をやると喜ぶなど、オオカミにはない行動を示したという。馬氏は、「ペットとして飼われていた犬」との見方を示した上で、科学的に完全に解明するためには、DNA鑑定をすべきだと述べた。
インターネットの掲示板などには、「鑑定を間違えた」馬氏を非難する書き込みが多数寄せられた。「本来ならば、間違えるはずはない。馬氏の失敗は、警察発表を疑わなかったこと」との意見もある。(編集担当:如月隼人)

