新しい防空識別圏を目論む中国、南シナ海の領有権主張で―英紙

2013年12月4日 07時37分 (2013年12月6日 00時17分 更新)

2日、南シナ海の領有権を主張するために、中国がさらに新しい防空識別圏を設定する可能性があるという。写真は中国のパスポート。(Record China)

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2013年12月2日、英紙フィナンシャル・タイムズ(中国語版)は、南シナ海の領有権を主張するため、中国がさらに新しい防空識別圏を設定する可能性が高いと伝えた。

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中国が11月23日に発表した防空識別圏の設定は、尖閣諸島の領有を主張する日本との関係をさらに悪化させた。尖閣諸島をめぐる緊張が一気に高まる原因となった防空識別圏だが、中国が同時に明らかにした「関連の準備作業が完了すれば、随時他の防空識別圏を設定する」という点を見過ごすことは出来ない。中国と周辺諸国の緊張関係が今後さらに拡大することを意味するからだ。

シンガポール東南アジア研究所のイアン・ストーレイ氏は、「中国がもし新たに防空識別圏を設定するならば、それは南シナ海北部と黄海の可能性が最も高い」と指摘する。中国の現行の国土地図上には、南シナ海の上に中国領土を示す9本線、いわゆる「九段線」が書き込まれている。昨年、中国がパスポート上にこの「九段線」を描き、ベトナムやインドネシア、フィリピンの激しい抗議に遭っている。

ストーレイ氏は、中国が南シナ海全域を防空識別圏に設定することはないと予想。南シナ海北部、とりわけ海南島周辺海域に設定するものとみている。中国外交部のシンクタンク・南海研究院の呉士存(ウー・シーツン)院長は「中国は新しい防空識別圏を設定する権利を有している。だが最終的な設定には時間が必要だ」と話す。中国人民大学の国際関係問題専門家・時殷弘(シー・インホン)氏も「中国が短期間で新たに防空識別圏を設定することはない。なぜなら、南シナ海情勢は尖閣諸島ほど緊迫していないからだ。だが、同海域の緊張が高まれば、状況は一変するだろう」と指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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