インターネットが発達し、中国国内でも日本を紹介する報道が増えている。だが、古い情報に基いているためだろう、現在の日本の姿を正確に反映していない報道も少なくない。
例えば、中国では今なお「日本人女性は結婚すると皆、専業主婦になる」と報じられるケースが多いが、今は女性の社会進出も進んでおり、共働きの家庭も多い。

 こうした現実との乖離は、多くの日本人が認識する「中国の姿」においても同様に見られるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本人が誤解している中国」と題する記事を掲載し、日本人が認識する中国について、中国人の目から見て何がどのように間違っているのかを論じている。

 記事は、日本在住の中国人による見解として、「多くの日本人は中国に対して誤った認識を持っている」とし、まず多くの日本人が「中国人が痩せているのは烏龍茶を飲んでいるから」と認識していると主張、これは誤解だと論じた。

 確かに中国は茶の発祥の地とされるが、「お茶の種類は今日の日本のほうが中国より多いほど」と指摘。確かに日本には緑茶、烏龍茶、ジャスミン茶、玄米茶、麦茶など、数多くのお茶があるが、中国ではレストランなどで供されるのはジャスミン茶が一般的で、烏龍茶はジャスミン茶ほど飲まれていないのが現実だ。


 続けて、「日本人は天津飯という料理を中国の家庭料理だと誤解している」と紹介。中国国内の中華料理店には天津飯は存在しない。なぜなら天津飯は日本で誕生した中華料理だからだ。また、料理つながりとしては、「日本人は中国でも餃子はおかず(副食)だと思っている」と指摘しているが、中国では餃子は水餃子が一般的であるうえに主食として食べられており、日本のようにご飯やお酒のお供のような扱いではない。

 そのほか記事は、「日本人は中国人は皆、卓球が上手いと誤解している」と伝えている。中国は卓球の強い国であるうえ、住宅地の公園などには卓球台が設置してあることも一般的であるため、中国人にとって卓球は身近なスポーツと言えるが、「日本人は普通の中国人にまで、“中国人なんだから卓球がうまくて当然”と期待を寄せる」と主張、中国人だからといって誰もが卓球が上手いわけではないと論じている。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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