中国ではしばしば、日本のサブカルチャーを語るうえで「ACG」という言葉が用いられる。アニメ・マンガ・ゲームの英語の頭文字をそれぞれ取ったものであり、そこからは日本が「ゲーム大国」であるという認識も伺える。
しかし、電子ゲーム競技分野においては日本は中国をはじめとするアジア各国に後れを取っているという印象のようだ。

 中国メディア・今日頭条は17日、「アニメ文化の起源であり、オタクも多いのに、日本の電子ゲーム競技はどうして発達しないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本のゲーム産業が非常に発展しているのは周知の事実であるとする一方で「しかし、国際的な電子ゲーム競技大会において日本のチームや選手の名前を見ることはとても少ない」と指摘。「どうして日本のようなゲーム大国において電子ゲーム競技産業が発展しないのだろうか」と疑問を提起した。

 そのうえで「日本のゲームプレイヤーはすごい。ネット上で日本人によるすごいテクニックが流れてくる」と言う人がいると紹介。
これに対して「日本人による難しいハイレベルなテクニックは、基本的に据え置き機のゲームで実現されるもの。電子ゲーム競技との差は大きいのである」と説明した。

 さらに、現在日本国内においてゲーム競技大会の開催が増えているものの「日本人の意識の中では、ゲームは趣味として楽しむツールに過ぎないのだ」と指摘。日本のゲームソフトの多くはターゲットが子どもに設定されており、日本メーカーが開発するゲームは競技性が低いものばかりであるため「電子ゲーム競技うんぬんという話には、なおのことならないのだ」と論じている。

 日本で中国や韓国のように電子ゲーム競技が盛んになり、プロゲーマーが大いに活躍する状況が生まれなかった大きな背景には、日本のゲーム文化がパソコン(PC)ではなく据え置き機を中心に発展した点もある。中国や韓国は日本と異なり、据え置き機よりもPCゲームが人気を集めてきた。
中国ではこれまで、ネットカフェで若者が連日徹夜をして体調を崩し、場合によっては命を落とすといったニュースが数多く報じられてきた。ゲームに対する入れ込み方が、やはり日本とは違うのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)photovibes/123RF)


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