路上で商売を始めたり、所構わず駐車したりと細かいことにこだわらない中国人。中国では「城管」と呼ばれる都市管理職員がおり、その取り締まりが厳しくなっているが、強引で暴力的な取り締まりや不正などの問題もあり、市民にとって「城管」のイメージは決して良くない。
むしろ「城管」は嫌われる存在だと言っても過言ではないだろう。

 日本に「城管」はいないが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本で見かけた放置自転車の撤去作業員を「城管」と呼び、「日本の城管もなかなかすごい」と題して、その取り締まりの様子を伝えた。

 記事は、豊島区で行われた撤去作業の様子を写真で紹介。撤去作業者3人がトラックで乗り付け、放置自転車を積み込んでいる様子が見受けられる。作業着を着た男性たちからは、中国の城管のような物々しさも威圧感も感じられないが、「たった3人でてきぱき」と作業していたことに驚き、「すごいこと」と感じたようだ。

 さらに、放置自転車についての警告の看板が至るところに見られ、周知の徹底ぶりも「すごい」と紹介。
看板には、放置禁止区域であること、返還方法、保管期間などが明記され、親切に中国語でも書かれている。さらに、下を見ていて看板が目に入らないという人のために、「地面にまで」書かれているほどだ。作業はもちろん昼間も行われるが、休日や夜間も行われていることからも、本気度が伝わってくる。

 最近の中国では、シェアサイクルが大流行している。どこででも乗り捨てられるその利便性と安価な利用料金で急速に普及したが、これは自転車の放置禁止という法も概念もない中国だからこそ成功したビジネスモデルであり、自転車の路上放置ができない日本にはなかなか真似ができないと言える。しかし、中国でもシェアサイクルの放置による交通への支障も問題となっており、やはり日本のような秩序が必要なのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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