<陸上>日本人初の9秒台・桐生祥秀に抜かれた中国、でも本当に恐ろしいのはこれから―中国メディア

2017年9月13日 13時50分 (2017年9月16日 00時00分 更新)

12日、網易体育は、9日に行われた日本インカレ男子100メートル決勝で、東洋大学の桐生祥秀が9秒98をマークしたことについて、本当の恐ろしさはこれからであると分析する記事を掲載した。資料写真。(Record China)

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2017年9月12日、網易体育は、9日に行われた日本インカレ男子100メートル決勝で、東洋大学の桐生祥秀が9秒98をマークしたことについて、本当の恐ろしさはこれからであると分析する記事を掲載した。

桐生は決勝で追い風1.8メートルの中で9秒98をマーク。中国の蘇炳添(スー・ビンティエン)が2015年に記録した9秒99を100分の1秒上回ったことで、中国でも大きな注目を集めた。自らの記録が破られた蘇炳添は、「彼(桐生)にはもともと実力があったと思う。何度も10秒0台のタイムを出していたからね。これからも努力を続けて、国際大会でも良い成績を出してほしい」とエールを送っている。

記事は、桐生が高校生の時にすでに10秒01をマークし、2015年には追い風3.3メートルの参考記録ながら9秒87を記録したことを紹介。「10秒突破」が長く期待されてきた選手だったとした。一方で、中国の蘇炳添が過去に2回9秒99を記録していることや、その時の条件がそれぞれ追い風1.5メートルと向かい風0.4メートルで、桐生の時よりも悪かったことから、「単純に日本の選手が蘇炳添に取って代わると言うことはできない」と伝えている。

しかし、記事は桐生が9秒98をマークしたことによる「本当の恐ろしさ」についても言及する。日本はこれまで陸上競技において東アジアをリードしてきており、4×100メートルリレーではその優れたバトンパスの技術が注目された。中国は日本の技術と理念に学び、バトンパスを強化した結果、一時はアジア記録を塗り替えるに至った。記事はこの中国の進歩について、「日本に学んだことが大きく関係している」としている。

その上で記事は、多田修平山縣亮太、サニブラウン・ハキームといった有望な若手選手が続々と登場している日本に比べ、中国の短距離界の後継者不足が日に日に顕著になっていると指摘。「日本の4×100メートルリレーの出場選手の平均年齢は、北京五輪では28歳だったが、リオ五輪では24歳で、チームの若返りに大成功した。日本は17年に入ってから10秒10以下の記録を持つ選手が6人も登場しており、良い競争関係の中で選手層が厚くなり、リレーでもさまざまな組み合わせを試すことができる。一方、中国は若手選手が伸び悩み、トップ選手の実力とは大きな隔たりがある」と不安を示している。

そして、「現在、チームとしては中国の劣勢は明らか。東京五輪まで3年だが、近くに日本というライバルがいたことは中国短距離界にとって幸運と言える。差があるからこそ、それが原動力になる」とし、「陸上短距離の日中対決はこれからも熱くなるだろう」と結んでいる。(翻訳・編集/北田)

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