ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールが主演を務めた映画『プリズナーズ』(5月3日公開)。全国公開にともない、日本を代表する大劇場・丸の内ピカデリー(銀座)に、懐かしの“手描き看板”が12年ぶりに復活することがわかった。


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 映画館がシネコン中心となり、看板が激減している昨今。丸の内ピカデリーも02年頃から出力看板に切り替えたが、「本作は映画ファンに是非観てもらいたい本格派の作品であり、映画館の入り口から違いを感じてもらいたい!」という宣伝担当の熱い想いから、手描き看板が復活した。看板は4月18日から、丸の内ピカデリーにて掲出されている。

 丸の内ピカデリーの支配人・望月信宏氏は「看板は映画館の顔。味わいある“手描き”を久々に披露することとなり、とても嬉しく思います。当劇場で手描き看板を掲げるのは、これが最後かもしれません。
是非ご来場いただき、その出来栄えを味わっていただければと思います」と語った。

 今回筆をとったのは、まもなく創業70周年を迎える、新宿の老舗映画看板制作会社、株式会社柏工芸。4代目社長・川口梢氏は「久々の機会で、描き手もかなり力が入っています。これを機に映画看板がまた注目されると嬉しいですね。後世に残していきたい文化だと思っています」とその魅力を物語る。独特のタッチでヒューとジェイクの表情を描いた看板は、見るものに訴えかけるような圧倒的な迫力だ。


 本作は、ある家族に突然訪れた「娘の失踪」という惨劇から物語が始まる。手がかりは少なく、警察の捜査は錯綜する。そんな中、父はある男を犯人だと確信して、越えてはいけない一線を越える…。