宝塚歌劇宙組公演グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌-オペラ「アイーダ」より-』の制作発表会が21日、都内で行われ、トップスターの朝夏まなと、娘役トップの実咲凛音、宝塚歌劇団の小川友次理事長らが出席した。

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 2003年星組により初演され、今回が再演となる同作。
朝夏は、「12年前に初演を拝見したのですが、なんてスケールが大きく、音楽が素晴らしいんだろうと思ったのを今でもはっきりと覚えています」と回顧。「12年の時を超えて自分がラダメスという役を、そしてこの宙組で『王家に捧ぐ歌』に挑戦する機会を与えてくださったことを本当に幸せに思っております。このような素敵な作品で新生宙組をスタートできますことを誇りに思います」と笑顔を見せた。

 また、実咲は「アイーダという大役をさせていただくことを、嬉しい思いと同時に責任感を感じております」と心境を明かす。「宙組一丸となりまして、初日に向けてよりよい舞台をお届けできるように努めて参りたいと思いますので、どうぞご期待ください」と意気込みを語った。

 また、同作を宙組で上演すると決めたキッカケを聞かれた小川理事長は、「決めた理由は朝夏です。
この公演が朝夏を呼んだんだなと、つまり『朝夏に捧ぐ歌』です。朝夏の眼差し、演技、すべてが朝夏に合っている。その1点です」と力説する。これを受け朝夏は「舞台人としてそういう風に思っていただけることは最高の賛辞だなと今思って、必ずやいい舞台にしたいと思っております」と気合いを入れた。

 同作は、古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスとエジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を華やかにドラマティックに描く。6月5日から7月13日まで兵庫・宝塚大劇場、7月31日から8月30日まで東京宝塚劇場にて上演。