『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる漫画家・作家の水木しげるさんが亡くなったことが、30日わかった。これを受け、多くの漫画家や著名人がツイッターを通じて哀悼のコメントを出している。


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 水木さんの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』ほか数々の著書を発行してきた筑摩書房は、公式ツイッターにて「にわかに信じがたい気持ちでいっぱいです…。近年では半生を記した『ねぼけ人生』やユーモアたっぷりに綴ったエッセイ『人生をいじくり回してはいけない』など、どんな状況でも変わらない、朗らかなお人柄が伺える作品も刊行されていました。心よりご冥福をお祈りいたします」とコメント。

 また、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で主題歌を担当したいきものがかりのリーダー水野良樹は、「主題歌『ありがとう』を歌わせて頂いたことは、僕らいきものがかりにとって、多くの人々に自分たちの存在を知って頂く大きな転機となりました。感謝しかありません」とツイート。


 漫画家・小説家・脚本家など様々な顔を持つ小池一夫は「ぽっかりと胸に穴が開いたような気持がする。しかし、作品をはじめ、この世に遺されたものは計り知れないほど多い」とその功績をたたえたほか、ミステリー&ホラー作家の綾辻行人は「水木しげる先生のご冥福をお祈りいたします。どんな妖怪になって蘇られるのでしょう…」と思いを巡らせた。

 また、おかざき真里や種村有菜‏、高梨みつば、村田雄介など多くの人気漫画家も、それぞれ哀悼コメントを自身のツイッターに寄せている。
 
 水木さんは1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。
1958年『ロケットマン』で漫画家デビューし、1960年より後に『ゲゲゲの鬼太郎』として改名する『墓場鬼太郎』シリーズを書き始め、『河童の三平』『悪魔くん』と発表し、妖怪漫画の第一人者として知られるようになった。一方、漫画『総員玉砕せよ!』や、エッセイ『娘に語るお父さんの戦記』など、自らの戦争体験に基づいた作品も出版している。1991年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章を受章、2010年に文化功労者に選ばれた。