たまごっちといえば、1990年代後半に大流行したあの商品。みなさんの中でも多くの方がたまごっちで遊んだ経験を持つのではないでしょうか。
キャラクターに餌をあげたりして育てていくゲームでしたが、ちょっと目を離して放置していると糞まみれになって大変なことになったりしました(笑)。どんなたまごっちが出るかが一種のステータスになっていて「おやじっち」を出現させた友達を神扱いした記憶があります。

【社会現象になったたまごっち】


1996年に発売されたたまごっちは社会現象になるほど大人気になりました。
入荷待ちが続出してしまって欲しくてもなかなか手に入れることができないほど。入手するためにお店に多くの人が徹夜で並ぶ、そんなニュースが連日流れていたのを思い出します。カラーリングも人気を呼び、特に白いデザインにプレミアムが付き、高額で取り引きされるということもありました。社会人にもとても人気だったので、忙しい人向けの「たまごっち託児所」なるものまで登場していました。


しかしこのブーム、数ヶ月後には沈静化してしまいます。バンダイは不良在庫の山を抱えることになり、60億円分もの在庫、45億円の赤字を背負うことになってしまったそうです。

【現在のたまごっち あんな機能やこんな機能まで】


ところが、そんな懐かしいたまごっち、実はいまかなり進歩を遂げて、小学生を中心に女の子たちの間で新たなブームを起こしているんです!
第一ブームの数年後、過去のたまごっちブームを知らない小学生を対象に「かえってきたたまごっちプラス」が2004年に発売されました。初代のたまごっちに赤外線機能がプラスされ、新しいキャラクターが登場するなどさまざまな楽しみをプラスしていきました。そして、2008年には、いままでモノクロだった画面がカラー液晶に。キャラクターの表情や動きもよりリアルに進化していきます。


さらに現在のたまごっちはもっと凄い!2014年に発売された「たまごっち4U」といわれる機種です。
画面がカラーなのはもちろん、さまざまな場所に"TOUCH SPOT"が設置され、機器をタッチするとキャラクターやクーポン、新しいアイテムがダウンロードできる仕組みになっているのです。友だち同士でプロフィール交換やミニゲームもでき、次世代の新しいコミュニケーションの楽しみ方が生まれています。
ゲームの内容も驚くべき進化をしていて、お見合いで新しい子どもが生まれ、その子どもをまた育てることもできます。しかも赤ちゃんのうちにしっかりしつければ、自分でトイレに行ったり、家を掃除したりすることも出来る様になるんです。子どもはもちろん、お母さん世代も昔とは違う設定や機能で、またたまごっちにハマってしまうかもしれませんね。

(さのゆう90)