誰もが長生きをしたいと思うだろうが、長寿を実現するためには、どうすればよいのか? 最終回では、免疫療法・加圧トレーニング・オゾン療法などを実践し、患者の健康長寿を応援している専門医に登場してもらった。
牧病院(大阪市)と牧リハビリテーション病院で医療に携わる牧典彦医師は、まずこう語る。
「健康な長寿を実現するのに特別な方法はない。基本の3大生活習慣を守ることに尽きる。これを飲んでいるから、元気で若々しくいられるといった、そういうものはないし、そのような考え方は間違っています」
寿命は遺伝という考え方もあるが、その点を訊いてみた。
「寿命に遺伝的な素因が関与することは確かで、長生きの家系はあります。しかし、寿命については、遺伝的素因よりも生活習慣の影響のほうが大きいこともまた事実です」(牧医師・以下同)
さらに、次のように続ける。
「寿命を縮める病気の代表的なものが、がん、心筋梗塞、脳卒中です。これらの病気になると、老化が促進されます。これら生活習慣病にならないことが、結果として長寿を実現するのではないでしょうか」
では、基本の3大生活習慣とは、具体的には、何をどのように行うのか。
「早寝早起き、腹7分の食事、軽い運動の3つです。健康で長生きするためには、これらの習慣を身につけ、実践するしかありません」
まず、早寝早起きについて。
「健康の維持・増進のための基本は規則正しい生活といわれます。規則正しい生活の土台となるのが早寝早起きの習慣です。人間も動物の一員ですから、生物的観点に立つと、太陽が上がったら活動し、日が暮れたら休息するのが正しい生き方です」
ところが、それに反した夜ふかしなどの生活をしているから、病気になるし、寿命を短くするという。
早起きして、太陽に当たることも大事だという。
「太陽に当たることで、自律神経は活動のための交感神経が優位になります。また、夜間睡眠時のメラトニンの分泌を活発にします。夜熟睡するためにも、早起きが大事なのです」
食事については、腹7分を心がけることがポイントで、その理由を牧医師はこういう。
「食事と寿命の関係では、腹7分や腹6分のエサを与えた動物は、好きなだけ食べさせた動物よりも、齢をとっても若々しく、しかも長生きすることが明らかになっています」
遺伝子レベルでも、減食は長寿遺伝子を活性化することが、酵母菌を使った実験で明らかになっているという。…


