“考える力”を身につける方法

2011年6月29日 22時10分 (2011年7月6日 21時22分 更新)
 ケアレスミスが多い。集中できない。何事も短絡的に考えてしまう。こうした状況に陥ってしまう人は、少なくないのではないだろうか。これらは「思考体力」が身についていないことが原因かも知れない。

 この「思考体力」という言葉を考えたのが、東京大学先端科学技術研究センター教授でテレビ番組にも出演している西成活裕氏だ。西成氏は著書『東大人気教授が教える 思考体力を鍛える』(あさ出版/刊)で「思考体力」を「考え続ける力」と定義し、考え続ける体力をつける方法を紹介する。
 私たちの思考には限りがない。諦めず、一つ一つ考えていくことで、広く、そして深く考えることができ、答えに近づくことができる。しかし、考え続けるという作業を続けていくと疲れてしまう。「思考体力」はそんなときに必要なのだ。

 「思考体力」は6つの力から構成される。
 ベースとして必要な力の「自己駆動力」。目標達成までに必要な力の「多段思考力」「疑い力」「大局力」。そして、目標達成までにときどき必要な力の「場分け力」「ジャンプ力」だ

 例えば、「疑い力」が高いと、人からだまされなくなり、ミスを防げるようになる。もちろん疑いっぱなしではなく、疑ったことを仮説を立てて思考し、結果を見て、再び原因までさかのぼり、調整することも大事だ。
 テレビに出てくる専門家の話を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、物事の裏を読み、行動することが「思考体力」の強化につながる。さらに、自分の思考も疑ってみよう。よく考えたら思い込みで判断していることはないだろうか。西成氏は自分の解釈を疑う習慣をつけるよう、本書で促している。

 また、西成氏は「思考体力」を養う方法の1つとして「ラジオ」をあげている。
 ラジオは耳で情報を得るメディア。だからこそ音以外のことは、自分の頭で想像する必要がある。例えば野球の中継。ラジオだと聴いた情報を元に、瞬時に試合の状況をつくっていく。つまり、音声で三次元の映像を想像し、構築するのだ。
 西成氏も小学校時代からラジオを聴いており、そのことで「思考体力」がついたと語っている。

 考え続けることを続ければ、いつか答えは導き出される。「思考体力」をつけて、仕事や勉強に活かせば、自分の成長につながるはずだ。
(新刊JP編集部/田中規裕


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