「生物多様性」とは一体どのようなもの?

2011年8月13日 14時00分
 「生物多様性」とは何か。その疑問に分かりやすく答えてくれる一冊の本が出版されました。枝廣淳子さんが著した『私たちにたいせつな生物多様性のはなし』(かんき出版/刊)です。
 枝廣さんはアル・ゴア元米国副大統領の『不都合な真実』の翻訳者としてご存知の方も多いかも知れませんが、NGOジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)( http://www.japanfs.org/ja/ )代表を務めるほか、環境問題に関する考え方や知見を環境メールニュース( http://www.es-inc.jp/lib/ )で広く提供するなど、日本を代表する環境活動家の一人として注目されています。そんな枝廣さんが上梓した『私たちにたいせつな生物多様性のはなし』は「生物多様性」とは何か、それをないがしろにしておくとどうなるのかなど、地球と私たちのつながりを知ることができる一冊となっています。目によく見えない「生物多様性」をどう考えればいいのか。
 枝廣さんにロングインタビューを行い、本書に込めた想いを聞いてきました。今回は3回にわたるインタビューの前編をお届けします。


―前編:「生物多様性」とは一体どのようなもの?―

―まず本書を読ませていただきまして、生物多様性についてあまり知らない人でも理解しやすく解説されていたと感じました。そこで、本書を執筆したきっかけ、想いから教えていただけますでしょうか。

「今、私たちが幸せに生きていくための一番の基盤である地球、そして生物同士のつながりが、地球規模で危険な状況になっています。この状況を放置しておくと、様々な生き物がいなくなってしまうだけではなく、私たちの生活そのものが損なわれてしまう恐れがあります。けれども、こんなに大きな問題になっているのに、ほとんど知られていないという現実があります。そうしたギャップをなんとか縮めたいと思ったのが、本書を執筆したきっかけであり、想いです」

―生物多様性に限らず、このような分野は学術書の体裁を取って出版される本も数多くありますが、その中で、この本は可愛らしいイラストを使ったり、やわらかい文体で書かれていたりと、一般の方向けの体裁になっていますね。

「今、解決しないといけない地球の危機が、科学者や研究者がなんとかすれば解決できる問題であれば、学術書の体裁にしていたと思います。でも、私たちが直面している生物多様性の問題は、私たちの毎日の暮らし――つまり何を食べ、何を着るかということにつながるので、一般の皆様に読んで欲しいと思い、このような体裁で作っていただきました」

―生物多様性が失われてきているのはどうしてなのでしょうか?

「一番の根本的な理由は、私たち人間の暮らしと地球とのつながりが見えていないし、理解されていないことです。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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